笠間書院 | らくだ舎 ネットショップ
年始は1月11日までお休みです。お買い求めいただいた商品のお贈りは、12日以降になります。長くお休みしてしまいますが、充電してまた一年頑張ります。なにとぞご了承ください。
闇で味わう日本文学/中野純
¥1,870
SOLD OUT
発行:笠間書院 2022年5月初版発行 判型: 四六判 頁数:296p 山里に移って驚いたことのひとつは、 夜の暗闇の濃さでした。 かざした自分の掌が見えない。 そのときの興奮というか感動は、 8年経ったいまも けっこうクリアに覚えています。 もうひとつは、 月の出ている夜の明るさ。 街灯なしでも充分で、 満月の日は、 誇張ではなく眩しく感じるほど。 少しだけ 五感を取り戻したような体験で、 なんだかとても嬉しかった記憶があります。 万葉集、源氏物語、竹取物語、舞姫などに闇はどのように描かれているのか。 本書では 闇案内人である中野純さんが、 その舞台を実際に歩いたり、 暗い室内で線香花火をしたり しながら、 たくさんの文学作品をひもとき、 案内してくれます。 いまよりもちょっと暗闇が身近になる、 一風変わった文学案内です。