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(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法/三宅 香帆
¥1,650
。出版社:笠間書院 。判型:4-6 。ページ数:312ページ 。発売日:2020年09月23日 本は頭からお尻まで 読み通さなければ、とか 解説などは読まずに、 純粋に作品と向き合わねば、 とか そんなことを思っていた時期も ありましたが、 全然そんなことない。 ただ、 もし本を読めない という悩みがあるなら、 読む方法がわからない という場合もあるような気がしていて。 そんなときは、 こんな本を読んでみると よいかもしれません。 じつは、 本の読み方を知ることができる本は、 長く手元に置いておける本な 気がします。 3分でわかるとか 速く読むとかじゃなく、 内容を楽しむための補助線は、 どんどん使いこなしていきたいです。 じっくり古典を読む、 なんてことをやってみたいなあ と思っています。 以下は出版社ホームページより。 解説 古典『カラマーゾフの兄弟』『源氏物語』から最新話題作まで、ちょっと読み方を変えれば面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。著者の小説に対する熱い想いが伝わる本書は、中高生から大人まで、幅広い読者に「読書の楽しみ」を提案する、最良の一冊です。 紹介 古典『カラマーゾフの兄弟』『源氏物語』から最新話題作まで、ちょっと読み方を変えれば面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。 読んだほうがいいのは分かってる! わかってるけど読んでもよくわからない! だから読んだふりをしちゃうんだ! 夏目漱石、村上春樹、ドストエフスキー、三島由紀夫、カミュ……。 読んだふりしたくなる、だけど実はよくわからない小説の楽しく読む方法を、注目の若手書評家の著者が解説。 教養のために小説を読みたい。ちょっと面白そうな名作があるから読みたい。 映画の原作になった文学を読んでみよう……と思っても、「忙しい」とあとまわしにしがちな人や、もう読んだふりをしたくない人に、名作小説も古典小説も、ちょっと読み方を変えれば、面白くなる「読む技術」を著者が伝授します。 【目 次】 はじめに 目次 総 論 1 なぜ小説はわかりづらいのか 2 テーマとメタファー 3 小説を読むうえでいちばん大切なこと あの小説を誰よりも楽しく読む方法 違和感から読んでいく 『若草物語』(ルイーザ・メイ・オルコット著) あらすじを先に読んでおく『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー著) タイトルに問いかける 『金閣寺』(三島由紀夫著) 自然を楽しむ 『老人と海』(ヘミングウェイ著) 前提を楽しむ 『吾輩は猫である』(夏目漱石著) 多重人格になってみる 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー著) あえてさらっと書かれてあることを察する 『雪国』(川端康成著) 翻訳は何冊か読み比べて好みにあったものを 『グレート・ギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド著) 作者の考え方をたのしむ『ペスト』(カミュ著) 解説書をたくさん読んでみる『源氏物語』(紫式部著) 小説のように短歌をたのしむ『サラダ記念日』(俵万智著) 児童文学はストーリー以外を楽しめる『ピーターパンとウェンディ』(ジェームス・マシュー・バリー著) 文章を楽しむ『羅生門』(芥川龍之介著) 妄想をひろげる「眠り」(村上春樹著) 小さな問いから、大きな問いへ結びつける「亜美ちゃんは美人」(綿矢りさ著) 小さな問いから、大きな問いへ結びつける(応用編)「お父さんは心配なんだよ」(カフカ著) 細部のこまかさをたのしむ『うたかたの日々』(ボリス・ヴィアン著) 語り手を疑ってみる『ドグラ・マグラ』(夢野久作著) 青年漫画だと思って長い海外文学を読む『ゴリオ爺さん』(バルザック著) 型を知らないからこそ、面白く読める小説がある。『三体』(劉慈欣著) おわりに 著者プロフィール 三宅香帆(ミヤケカホ) 文筆家、書評家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。天狼院書店(京都天狼院)元店長。著書に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)、『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』(幻冬舎)ほか。
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闇で味わう日本文学/中野純
¥1,870
SOLD OUT
発行:笠間書院 2022年5月初版発行 判型: 四六判 頁数:296p 山里に移って驚いたことのひとつは、 夜の暗闇の濃さでした。 かざした自分の掌が見えない。 そのときの興奮というか感動は、 8年経ったいまも けっこうクリアに覚えています。 もうひとつは、 月の出ている夜の明るさ。 街灯なしでも充分で、 満月の日は、 誇張ではなく眩しく感じるほど。 少しだけ 五感を取り戻したような体験で、 なんだかとても嬉しかった記憶があります。 万葉集、源氏物語、竹取物語、舞姫などに闇はどのように描かれているのか。 本書では 闇案内人である中野純さんが、 その舞台を実際に歩いたり、 暗い室内で線香花火をしたり しながら、 たくさんの文学作品をひもとき、 案内してくれます。 いまよりもちょっと暗闇が身近になる、 一風変わった文学案内です。