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家をせおって歩いた/村上慧
¥2,200
出版社:夕書房 版型:20判 ページ数:304ページ 発売日:2017年04月17日 家が移動するってどんな感覚か、 本書を読むと少し追体験できます。 普通を疑うこと。 そもそも定点に住み続けるってなんなのか? 以下は出版社ホームページより。 あの閉じきった生活からの脱出を試みるのだ。 −−発泡スチロール製の白い家を担ぎ、日本国内を移動しながら生活した美術家の369日。 2011年3月、友人と借りたアトリエの鍵を受け取ったその日に、東日本大震災と福島第一原発事故が発生。 「僕たちは閉じ込められている」−−3年後、若き美術家は、自らのあり方を変えるため、新しい生活をはじめた。 発泡スチロールの白い家を担いで日本国内を歩きながら、絵を描き、人々に会い、考え続けた1年間(2014年4月〜15年4月)の全記録を収録。 自らの足で歩き、見知らぬ人とかかわることによって見えてきた日本の姿とは。 各地方紙がこぞって報じ、SNSでも話題となったあの「歩く家」の真相が、ここに! 「結局なにも変わっていない。あの震災は日常を変えるチャンスだったはず。 日々の生活について、消費や生産や労働や社会システムについて見直していけるはずだった。 だけどなんか知らないけど、どんどん元に戻っていく。僕自身も、ふと気がつくとまるで何事もなかったかのように 以前の生活に戻っていこうとしていた。あんなことがあってもなにも変わらないのかと思うと、ぞっとした。 日常が終わらないのが悔しい。すべてが消費に回収されていく。 僕は他の誰でもない僕自身の日常を終わらせないといけない。日常を終わらせるために、家を出ていかなければならなかった」
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宮澤賢治 愛のうた/澤口たまみ
¥1,980
SOLD OUT
出版社:夕書房 。判型:4-6 。ページ数:248ページ 。発売日:2018年04月24日 宮澤賢治の人物像に 思わぬところから切り込む切り口こそ 帯のとおり異色ですが、 とても丁寧に、愛をもって書かれている感じがあって、 宮澤賢治の人物像が更新されました。 作品そのものを楽しむことばかり、 昔は考えていましたが、 書き手の人となりや時代背景、 経緯などを知ることで、 より深く作品を読むことができる。 そんなことを考えられるように、 最近やっとなってきました。 宮澤賢治を読んだことがない方には入り口に、既に読んだことがある方には、深めるあるいは再読するきっかけにもよいです。 @yokoyamaanata 横山雄さんのイラストも 素晴らしいです。 以下は出版社ホームページより。 賢治には、恋人がいたーー! 知られざるラブ・ストーリーを作品と証言から大胆に読み解く、異色の文芸エッセイ。 ------- 生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。 お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。 誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。 岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。 ----- 著者・澤口たまみ 1960年、岩手県盛岡市生まれ。作家、エッセイスト。岩手大学農学部修士課程終了。絵本のテキストも多く手がける。著書にエッセイ集『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社、第38回日本エッセイスト賞受賞)、『親子で読みたい「宮沢賢治」 心を育てる名作ガイド』(PHP文庫)、『かまきりとしましまあおむし』(農文協)など。絵本に『わたしのあかちゃん』『みつけたよ さわったよ にわのむし』(福音館書店)などがある。岩手県紫波郡在住。 画・横山 雄 1988年、東京都生まれ。イラストレーター、デザイナー。桑沢デザイン研究所卒業。出版、広告、WEBなど多方面で活動。第83回毎日広告デザイン賞最高賞受賞(2016年)。東京都在住。
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本が語ること、語らせること/青木海青子
¥1,870
出版社:夕書房 2022年5月 判型: 四六変型 体裁:並製 頁数:184頁 装幀・有山達也 装画・青木海青子 司書の立場から悩みに応える 連載がとても良いです。 選書の幅広さ、紹介の仕方、 青木さんのやわらかい文体 相まって、 長く本棚にさして置きたい一冊に なりそうです。 判型、装丁、おまけの栞、 なんだか愛らしくて素敵です。 夕書房の本、 ゆっくり長く読みたいものばかりです。 以下は夕書房ホームページより。 [プロフィール] 青木海青子 あおき・みあこ 「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。 1985年生まれ。大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館——ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。
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失われたモノを求めて 不確かさの時代と芸術/池田剛介
¥2,640
発行:夕書房 2020年(初版) 判型:菊判・並製・帯 ページ:184頁 特色 書籍設計:森大志郎 ----- 目次 ch1. 失われたモノを求めて ch2. 干渉性の美学へむけて/祝祭・現実・遊び/虚構としてのフォームへ/セザンヌの中間地帯/保存と解答/クマと人とが出会う場で/カタストロフの傍に ----- 著者・池田剛介 1980年、福岡生まれ。美術作家。京都造形芸術大学卒業。東京藝術大学大学院修了。平成17年度文化庁新進芸術家在外研修員としてマサチューセッツ工科大学リスト視覚芸術センター滞在。平成27年度ポーラ美術振興財団在外研修員として台北滞在。(以上、夕書房ホームページより転載)
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彼岸の図書館
¥2,200
青木真兵・海青子 夕書房 ひとつの出来事が 起きる前と後では、 ガラリと世界が変わってしまう。 そんな瞬間に、 しばしば私たちは 直面しているように思います。 天災もしかり、 今回のウィルスもおそらくそう。 変化の前には戻れない。 そのたびに、 これからどう生きるのか? 価値観が揺さぶられるのは、 私だけではないはず。 答えの見えにくい今の社会で、 青木夫妻お二人の戦いの記録は きっと響くものがあります。