藤井聡子
里山社
都会も地方も、
一見均質化が進んでいるように
見えがちです。
でも、
住んでいるひとりひとりが
同じわけはない。
好奇心を頼りに
深く掘り下げていけばいくだけ、
どんな場所、どんな地域にも
人の個性が色濃くにじみ出る
違う景色が広がります。
好奇心は鋭いつるはしなんだと、
著者である
藤井さんに教わりました。
日々に忙殺されると、
好奇心から生まれる
発見や感動を忘れがちです。
地方に居を移した身としては、
「その暮らし、
当たり前になってない?」
と問われているようで、
正直読んでいて、
後ろめたい気持ちを
隠せませんでした。
いかん、いかん。
細部まで抜かりがなく、
表紙の切り抜きや
手触りの違う2種の紙を
交互に使った構成も
効いた一冊です。