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なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか/安里 長従 志賀 信夫
¥2,640
出版社:堀之内出版 判型:A5変 ページ数:336ページ 発売日:2022年09月02日 貧困とは? 差別とは? といった用語の整理から 最終的に導かれる 公正で民主的な解決策まで、 とても丁寧に論が積みあげられていくので、 いままでこうした情報に触れてこなかった方にとって、 (まさに私のような人に) とても参考になる一冊です。 けっして理解しやすいとはいえず、(それはわたしの読解に寄る個人的感想で、本書が難解かは人によります) 読み込む必要がある一冊ですが、 それだけに買い求める意味のある本だと思います。 機会があれば、 貧困理論研究家の志賀伸夫さんが書かれた「おわりに」だけでも読んでみてください。 下手すると、人生を変える言葉に出合えてしまうかもしれません。 以下は出版社ホームページより。 「本土復帰」から50年を経てもなお、いまだに基地と貧困が集中している沖縄。 安全保障のためには基地の集中は仕方ないという、一方的な主張に加え、近年、沖縄の貧困問題は、沖縄の人びとの文化や性質に原因があるとする自己責任論が増えてきた。 本書では、このような主張に対して真正面から対峙する。 沖縄の基地問題と貧困問題に共通する原因として、「本土優先―沖縄劣後」という差別構造によりつくられた「自由の不平等」に焦点をあて、基地と貧困の公正で民主的な一体的解決をめざす提案の書。 目 次 はじめに――本書で伝えたいこと なぜこの二人なのか/立場の違い 用語について 第1章/貧困問題と基地問題を貫く差別の問題 1貧困とは何か? 2差別とは何か? 3不平等と四つの言説類型 4いま必要な議論とは――「自由の平等」のために 第2章/沖縄の基地問題の歴史と課題 1基地問題を貫く差別の問題 2「手段」としての沖縄 3沖縄の基地問題の本質 (1)沖縄の「自己決定」の軽視と阻害 (2)「本土の理解が得られないから沖縄」 (3)模索されてきた「本土」移設 (4)法の下の平等と積極的差別是正 (5)差別と民主主義 (6)民主主義の実践 第3章/沖縄の貧困問題の歴史と課題 1沖縄の貧困問題の現状 2沖縄の貧困問題の本質 (1)歴史的要因 (2)沖縄の経済と産業 (3)一九七二年という年の意味 (4)沖縄振興(開発)特別措置法の制定 (5)本土資本による経済開発 (6)置き去りにされた福祉と労働者の権利 (7)社会的排除論が浮き彫りにする沖縄の現状 3沖縄県の貧困対策が向き合うべきこと 4当事者による反差別実践の一例 第4章/平等と平和 1不正義の是正と平等化 2平和とは 第5章/沖縄論の変遷 1「沖縄論」の系譜 2沖縄不在の「沖縄論」 3沖縄イメージの定着 4沖縄ヘイトの過熱とリベラルの変容 5商品化され消費される沖縄 補論1/現代的レイシズム論からみた沖縄 1はじめに 2構造的レイシズム(制度的レイシズム) 3文化的レイシズム 4新自由主義的市場原理 5ナショナリズムと生権力 6レイシズムの定義 7構造的レイシズムからみた沖縄 8文化的レイシズムからみた沖縄 9小括 第6章/新しい提案 1法理論から検討する沖縄の差別 2「新しい提案」の核心 3県民投票と「新しい提案」について 4ボールを投げ続けるということ 補論2/日本国憲法には「平等権」が保障されていない? 1憲法一四条再考―国際人権法と共通の人権規範の確立に向けて 2「平等権」は「積極的平和」と両輪 3憲法一四条の「平等権=empty(空虚)論」 4「個人の尊厳」と「構造的差別」 5「平等権」は自由権か社会権か 6構造的差別の廃絶には「平等権」の確立が不可欠 第7章/シティズンシップを求めるアイデンティティ・ポリティクス 1アイデンティティによる結集 2政治的アイデンティティとは何か (1)社会的アイデンティティ (2)政治的アイデンティティ 3単一のアイデンティティを回避する必要性 4ポジショナリティとアイデンティティの関係 5アイデンティティ・ポリティクスとシティズンシップ 6対外的防御の実践と対内的制約の解消 7感情の回復と構造的解決 第8章/沖縄の貧困問題と基地問題の一体的解決を目指して 1問題の本質である「自由」の「不平等」 2「自由」の「平等」とシティズンシップの諸権利 3共同性の「広がり」と「深まり」 4アイデンティティ・ポリティクスと差別の是正 5公正で民主的な解決 おわりに 参考文献一覧 コラム/すこし視点を変えて 1沖縄はアメリカの「施政権下」に置かれていた? 2国境に面した島嶼の軍事化(要塞化)は国際常識か? 3憲法の適用よりも政治的思惑が優先された復帰関連法 4階層論的貧困論の弊害 5社会福祉・社会保障と労働者 6沖縄は男尊女卑社会? 安里 長従 (アサト ナガツグ) (著/文) 沖縄県石垣市出身、司法書士。沖縄国際大学非常勤講師。石垣市住民投票裁判原告弁護団事務局。「辺野古」県民投票の会元副代表。沖縄生活保護基準引下げに基づく保護費(減額)処分取消請求裁判原告弁護団事務局。 基地問題などに関心を持ったのは、2002年に司法書士となり多重債務者の対応などをしているなかで沖縄の構造的な問題に気づいたのがきっかけ。それ以来、「基地」と「貧困」の一体的な解決を求めて活動を続けている。 主な著書:『沖縄発 新しい提案―辺野古新基地を止める民主主義の実践』(共著、新しい提案実行委員会 編、2018年、ボーダーインク)、『福祉再考―実践・政策・運動の現状と可能性』(共著、田中聡子/志賀信夫 編著、2020年、旬報社)。 志賀 信夫 (シガ ノブオ) (著/文) 宮崎県日向市出身、県立広島大学保健福祉学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専門は、貧困問題、社会政策。 個人的経験から貧困問題に関心を持ち始め、貧困研究をはじめる。2017年に安里と出会い意気投合し、沖縄の問題に強い関心を持ちはじめ、社会的排除理論を通して考え、本書の執筆に至った。 主な著書:『貧困理論入門』(単著、2022年、堀之内出版)、『貧困理論の再検討―相対的貧困から社会的排除へ』(単著、2016年、法律文化社)など。
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日本捕鯨史【概説】 /中園 成生
¥2,090
発行:古小烏舎 2019年7月 判型:四六判 縦188mm 横128mm 厚さ15mm 製本:並製 頁数:224頁 せっかく近くに住んでいるのだから、 少しでもきちんと知っていきたい。 どっちがいい悪いではなくて、 知ることからしか始まらない。 たぶん。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「捕鯨は必要なのか」という問いが、いま私たちに突きつけられている。 2019年7月、日本は商業捕鯨を再開する。「日本には捕鯨の歴史と伝統がある」と無条件に語られる一方で、その実態を果たしてどれくらいの人が理解しているだろうか。 「日本人にとって捕鯨とは何か」「これまで鯨とどのような関わりを持ってきたのか」について、「鯨と日本人の歴史」を再考し、見つめ直す一冊。 【本書の主な内容】 世界の中の日本捕鯨の位置づけ/これまでの捕鯨史の研究/日本独自の捕鯨法の発達(はじまり、伝播、繁栄、衰退)/網掛突取法の操業場面解説(発見、追込、網掛、銛打、剣打、鼻切、運搬、 解体、鯨組の掟)/鯨にまつわる文化(食文化・用途・信仰・芸能)/世界の海へ/捕鯨オリンピック/捕鯨の制限/管理/「悪者」となった日本の近代捕鯨/商業捕鯨復活の成否 (本書は品切れとなっていた『くじら取りの系譜』(2001)をもとに大幅に改訂増補したものです) 【目次より】 第一章 日本捕鯨の概観 ・世界の捕鯨における日本捕鯨の位置づけ ・日本捕鯨史の研究 第二章 初期捕鯨時代 原始、古代、中世の捕鯨 北海道の捕鯨文化 第三章 古式捕鯨業時代前期 ・突取法による古式捕鯨業の始まり (突取法の伝播/盛衰) ・突組の操業 (編成/装備/操業/解体加工) 第四章 古式捕鯨業時代中期 ・網掛突取法の導入と展開 ・網組の操業準備 ・網掛突取法の過程 (発見/追込・網掛/銛、剣を打つ/鼻切りと持双掛け) ・解体・加工 第五章 古式捕鯨業時代後期 ・幕末以降の捕鯨業の衰退 ・欧米捕鯨の日本近海進出と開国 ・銃殺捕鯨 ・砲殺捕鯨の定義と種類 第六章 古式捕鯨業時代の鯨の利用 ・漁場周辺の流通とカンダラ ・鯨の利用 第七章 捕鯨にまつわる文化 ・捕鯨図説の世界 ・捕鯨をめぐる信仰 ・捕鯨に関する伝説・昔話 第八章 近代捕鯨業時代前期 ・ノルウェー式砲殺法 ・日本遠洋漁業株式会社の成功 ・大型沿岸砲殺捕鯨の発展 ・沿岸砲殺捕鯨の漁場 第九章 近代捕鯨業時代後期 ・南極海での操業 ・戦中戦後の沿岸砲殺捕鯨 ・沿岸小型砲殺捕鯨の操業過程 ・近代捕鯨業時代の鯨食文化 ・捕鯨の制限 第十章 管理捕鯨時代 ・持続的な捕鯨の追求 ・捕鯨と環境保護 ・日本近海での捕鯨とこんにちの鯨食 著者プロフィール 中園 成生 (ナカゾノ シゲオ) (著) 1963年、福岡県生まれ。平戸市生月町博物館・島の館学芸員。熊本大学文学部(民俗学)卒業。捕鯨史の研究、かくれキリシタン信仰の調査・研究に取り組んでいる。 主な論文・著作に『かくれキリシタンの聖画』(共著、小学館、1999)、『生月島のかくれキリシタン』(島の館、2000)、『くじら取りの系譜』(長崎新聞社、2001)、『かくれキリシタンとは何か』(弦書房、2015)、『かくれキリシタンの起源』(弦書房、2018)など。共著に『鯨取り絵物語』(弦書房、2009、第23回地方出版文化功労賞受賞)他。
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guide to plants/濱田久美子
¥1,980
発行:BOOKLORE BOOKLOREさんの本、 各種取り扱わせていただいてます。 創作の楽しさを感じる作品の数々。 サンプル本を 手に取ってご覧いただけます。 こちらは、濱田久美子さんの guide to plants。 繊細な線の描写が美しく、 迷いながら創作を楽しむ姿が、 文章でも表現されています。
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子どもに聞かせる1日1話 「母の友」特選童話集
¥1,650
2022年9月10日 発行:福音館書店 判型::22×16cm 製本:上製 頁数:88頁 以下は出版社ホームページより。 “お話”の世界に遊びにいきましょう。 「こどもに聞かせる一日一話」は、福音館書店の雑誌「母の友」で長く続く人気企画です。短くておもしろい童話を30話一挙に掲載。気軽に読めて、子どもとおとなが一緒に楽しめると毎年好評をいただいています。この本には、21世紀以降、約20年分の「一日一話」から選んだ楽しいお話を中心に『ぐりとぐらのピクニック』や『だるまちゃんとうらしまちゃん』など、過去に「母の友」だけに掲載された、絵本の人気者たちの未単行本化作品を収録しています。
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塔の絵本
¥1,650
絵・文:田中映縭子 ビーナイス 風雪に耐えてきた建造物を見ていると、ハッと目を奪われるような瞬間に出合います。 古ければいいわけでもなく、 大きければいいわけでもない。 人の暮らしとともに積み重ねてきたきらめき。過去をたたえ、まだ見ぬ未来を静かに見つめるまなざし。 その美しさには、 いつも心が励まされるようです。 遠くに行って見る史跡ももちろんいいですが、こんな状況下。絵本から想像を膨らませるのも、また楽しい。 美しい絵本が、ビーナイスさんより新入荷です。
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消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ/安達茉莉子
¥1,760
発行:ビーナイス 2020年 身体の内側を じんわりと温めてくれる 湯たんぽのような本です。 少し心がよわったときに そっとひらいてみてください。
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人魚の話/南方熊楠
¥1,540
SOLD OUT
発行:平凡社 2021年 本を読むことから 少し離れていた人にこそ、 おすすめしたいシリーズです。 手に取りやすい判型、 美しい装丁、 内容はいわずもがな。 GW何を読んだっていいわけですが、 そのために選んだわけでもないのですが、 このシリーズはどれもおすすめです。 和歌山の山郷にあるからには、 熊楠先生は外せません。 和歌山の本屋で熊楠の本を買うのも、 また一興ではないでしょうか。
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あつかったらぬげばいい/ヨシタケシンスケ
¥1,100
発行:白泉社 2020年 ヨシタケシンスケさん、 不思議な魅力のある作家さんです。 まだ2歳にならない娘ですら、 引き寄せられていました。 左右のページが対になっていて、 対比が面白い一冊。 窮屈にならざるを得ないいま、 せめて心は身軽に。 暑かったら、脱ぎましょう。
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忘却についての一般論/ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ
¥1,650
発行:白水社 2020年8月 判型:四六判 頁数:276頁 海外文学、しかもアンゴラの作家。 なかなか手に取りづらいかもしれませんが、おすすめです。 物語へ深く入っていく没入感、 少し身体が発熱するような読後感。 説明できる言葉を持たないのですが、 日本でもアメリカでもない 独特の文章は、 いままでになかった種類の 読む楽しみを感じられました。 以下は版元ドットコムより転載 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 紹介 この街すべてが崩れ落ちてしまわぬように 27年間にわたる泥沼の内戦下を独力で生き抜いた女性ルドをめぐる目くるめく物語。稀代のストーリーテラーとして知られる現代アンゴラ作家による傑作長篇。 ポルトガル生まれのルドヴィカ(ルド)は空や広い場所が怖い。両親を相次いで亡くし、姉オデッテの結婚に伴い、鉱山技師の義兄オルランドがアンゴラの首都ルアンダに所有する豪奢なマンションの最上階に移り住む。 長年にわたりポルトガルの支配下にあったアンゴラでは解放闘争が激化し、1975年ついに独立を宣言。動乱のさなか、姉夫妻が消息不明となる。恐慌をきたし、外部からの襲撃を恐れたルドは、マンション内の部屋の入口をセメントで固め、犬とともに自給自足の生活が始まる。 その後、アンゴラは27年間にわたる泥沼の内戦状態に陥る。その間、誰からも忘れられて孤独に暮らすルド。一方、外の世界では、独立の動乱を乗り越えた人々が、運命に手繰り寄せられるようにしてルドのもとへと引き寄せられていく。 魅力的で謎めいた登場人物と、詩的でユーモアに満ちたスリリングな展開。2013年度フェルナンド・ナモーラ文芸賞、2017年度国際ダブリン文学賞受賞作。 著者プロフィール ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ (アグアルーザ) (著/文) 1960年、アンゴラのノヴァ・リスボア(現ウアンボ)でポルトガル・ブラジル系の両親のもとに生まれる。大学はリスボンに渡り、農学を専攻するが、文学に目覚め、ジャーナリストを経て作家となる。1989年にConjura(『まじない』)でデビューして以来、精力的に作品を発表。2004年に刊行されたO Vendedor de Passados(『過去を売る男』)の英訳The Book of Chameleonsが2007年度インディペンデント紙外国文学賞を受賞。2012年に刊行された本書は、ポルトガル国内で翌2013年のフェルナンド・ナモーラ文芸賞を受賞。英訳A General Theory of Oblivionは2016年度国際ブッカー賞の最終候補作に選ばれ、2017年度国際ダブリン文学賞を受賞した。現代アンゴラのみならず、ポルトガル語圏諸国を代表する作家と目されている。作品はこれまで25の言語に翻訳されており、本書が初の邦訳となる。最新作はOs Vivos e os Outros(2020)。 木下 眞穂 (キノシタ マホ) (翻訳) 上智大学ポルトガル語学科卒業。訳書にパウロ・コエーリョ『ブリーダ』『ザ・スパイ』(角川文庫)、『ポルトガル短篇小説傑作選』(共訳、現代企画室)など。二〇一九年、ジョゼ・ルイス・ペイショット『ガルヴェイアスの犬』(新潮クレスト・ブックス)で第5回日本翻訳大賞受賞
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湖まで【初回サイン入】/大崎清夏
¥2,200
誰かの人生の断片が、 他者を励ます不思議。 それが小説の力、 それこそが小説? 帯文にある 「いまを生き、いまを描く」 大崎さんの小説には、 間違いなく人を励ます言葉の力が宿っている。 素晴らしい一冊がpalmbooksから届いていました。 著者サイン入り。 (palmbooksホームページより) 歩いていった先に大きな水の塊があることは安心だった。 海でも川でも湖でも。 ひとと出会い、土地に触れ、わたしはわたしになっていく。みずからの世界の扉をひらく全5篇。 いまを生き、いまを描く詩人による 詩と散文のさきに見出された光り溢れる 初めての書き下ろし連作小説集。 刊行日 2025年5月15日 ISBN 978-4-910976-05-1 版型:四六判変形 製本:並製本 頁数:160ページ
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【古本】おわりの雪/ユベール・マンガレリ 著 田久保 麻理 訳
¥650
SOLD OUT
出版社:白水社 判型:新書 ページ数:158ページ 発売日:2013年5月1日 (写真左) 寒い日に読みたくなる1冊。 全体を覆うどことない世界の悲壮感が、雪景色、少年の心の一途さと移ろいを 美しく際立たせる。 新書サイズの白水uブックスは 枕元に忍ばせておくととても良いシリーズ。 眠る前に1ページ、1ページ 別世界に身を浸すことの嬉しさ。
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アートの力/マルクス・ガブリエル
¥2,420
出版社:堀之内出版 。判型:4-6変 。ページ数:248ページ 。発売日:2023年04月28日 哲学界のロックスター的存在、 マルクス・ガブリエルの新刊は、 アートの力。 哲学者が語る芸術、 時流を捉えた一冊 と感じます。 哲学や芸術は 生きる根源に近いもので、 もっと生活とともにあっていいはず。 高尚なものじゃなくて、 正解もなくて、 もっと気軽な 日常的なものになってほしい。 以下は出版社ホームページより。 天才哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の芸術論! 『なぜ世界は存在しないのか』(講談社選書メチエ)、『新実存主義』(岩波新書)などのベストセラーで知られる著者が、美術の見方を徹底的に考える。 ◉知識、背景を教える本ではありません! この本がテーマにしているのは、この世界における美術のあり方と、それに向かい合う私たちの態度です。 ◉美術館での過ごし方が変わります! 特定のジャンルや作品ではなく、美術全般に通用する鑑賞態度や思考を掘り下げる本です。知識や経験が豊富でなくても、作品への向き合い方を学べます。 ◉身近な例が多数登場します! モネの絵画や、デュシャンの泉など有名な作品はもちろん、スター・ウォーズシリーズや、日々目にする太陽の光など、身近な例から美術についてじっくり解説してあります。 ・デザインとアートの違いは? ・アートはどうしてこれほど強力な力を持つに至ったのか? ・アートの価値は何で決まるのか? ・なぜ、アートは人類の起源だといえるのか? さまざまな疑問に答えつつ、美術の持つ力の根源に迫る一冊。 マルクス・ガブリエル 1980年生まれ。2009年に29歳でドイツ史上最年少の哲学正教授に就任以降、ボン大学で認識論、近現代哲学講座を担当し、国際哲学センターの所長を務める。 『なぜ世界は存在しないのか』『「私」は脳ではない――21世紀のための精神の哲学』『新実存主義』など著書多数。
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読まなければなにもはじまらない/編:木越 治 編:丸井 貴史
¥2,090
出版社:文学通信 判型:A5 ページ数:320ページ 発売日:2021年11月12日 本は頭からお尻まで 読み通さなければ、とか 解説などは読まずに、 純粋に作品と向き合わねば、 とか そんなことを思っていた時期も ありましたが、 全然そんなことない。 ただ、 もし本を読めない という悩みがあるなら、 読む方法がわからない という場合もあるような気がしていて。 そんなときは、 こんな本を読んでみると よいかもしれません。 じつは、 本の読み方を知ることができる本は、 長く手元に置いておける本な 気がします。 3分でわかるとか 速く読むとかじゃなく、 内容を楽しむための補助線は、 どんどん使いこなしていきたいです。 じっくり古典を読む、 なんてことをやってみたいなあ と思っています。 以下は出版社ホームページより。 古典を「読んだ」と言うのは勇気がいる。自分なりの古典の読み方を見つけるにはどうしたらいいのだろう? 古典を「読む」にはどうしたらよいのか、古典を「読む」とはどういうことか、ということを、様々な角度から示し、「読む」ための手がかりやヒントを提示することで、古典を「読む」楽しさの一端を伝えようとする本です。 第1部「読まなければなにもはじまらない」では、「書誌調査や伝記研究、あるいは文化研究に解消されない文学研究のあり方を模索」して、「語り」という観点から近世小説の歴史を通観しようとしていた、故木越治の遺稿を掲載。「作品は読者が読まない限り単なる紙とインクのかたまりにすぎない、あるいは、「読む」ことを通してはじめて作品は生命を与えられる」という、本書のタイトルでもある「読まなければなにもはじまらない」というメッセージを起点に、古典を「読む」ことについて考えます。 第2部「古典を「読む」ためのヒント」では、古典文学作品を分析するための方法について具体的に論じていきます。【古典を読む前に】【古典文学の表記】【典拠のはたらき】【文体のはたらき】【古典文学のなかの手紙】【絵とテクスト】【漢詩読解入門】【「文学」の範囲】【文学としての演劇】など様々な視点からヒントが得られます。 第3部「いま、古典を「読む」ということ」では、国語科教員・地域情報誌編集長が【「生きる」ことと古典】【古典教育の諸問題】【役に立つ学問とは】という視点から、古典を学ぶことの意味を考えるきっかけを提供します。 最後の第4部「読むことでなにがはじまるのか」では本書の主題をあらためて問い直す座談会です。創作活動をなさっている堀切克洋氏・パリュスあや子氏・木ノ下裕一氏を招き、古典を「読む」ということについて語り合いました。 執筆者は、木越 治・丸井貴史・高松亮太・中野 遙・紅林健志・岡部祐佳・有澤知世・山本嘉孝・真島 望・日置貴之・加藤十握・中村 唯・宇治田健志・堀切克洋・パリュスあや子・木ノ下裕一。 【往々にして、古典は「難しい」「つまらない」「堅苦しい」「敷居が高い」ものと思われがちです。しかし、本書を手に取ってくださった方々は、少なくとも古典に対して何らかの興味や関心をお持ちのことと思います。まずはそうした皆さんに、古典の面白さ・魅力・意味を再発見していただけることを願ってやみません。そしてぜひ、ひとつでも多くの古典に手を伸ばしてみてください。 何のために古典を読むのか―。それはたいへん大きな問いですが、しかしそれを考えるには、読まなければなにもはじまりません。いま、それを始めましょう。】 【編者プロフィール】 木越 治(きごし・おさむ)KIGOSHI Osamu 元金沢大学名誉教授(2018年2月没)。日本近世文学専攻。著書に『秋成論』(ぺりかん社、1995年)、編著に『秋成文学の生成』(共編、森話社、2008年)、『講談と評弾--伝統話芸の比較研究--』(八木書店、2010年)、『上田秋成研究事典』(共編、笠間書院、2016年)、『怪異を読む・書く』(共編、国書刊行会、2018年)など。 丸井貴史(まるい・たかふみ)MARUI Takafumi 就実大学講師(日本近世文学)。著書に『白話小説の時代--日本近世中期文学の研究--』(汲古書院、2019年)、論文に「「白蛇伝」変奏--断罪と救済のあいだ--」(木越治・勝又基編『怪異を読む・書く』国書刊行会、2018年)、「『太平記秘説』と庭鐘読本--文体・舞台・素材--」(『日本文学』第七十巻第七号、2021年)など。 【目次】 まえがき─何のために古典を読むのか(丸井貴史) 第1部 読まなければなにもはじまらない(木越 治) 1 はじめに─読まなければなにもはじまらない 2 作者と作品の関係について 3 「語り」への注目 1.「語り」とは?/2.なぜ近世小説の「語り」に注目するか──『源氏物語』の「語り」から学んだこと/3.『源氏物語』以前の「語り」──『竹取物語』の場合/4.『源氏物語』以前の「語り」──歌物語の場合 4 御伽草子の「語り」 a 「浦島太郎」の「語り」について/b 「物くさ太郎」の「語り」 5 おさんという女─『好色五人女』巻三を読む ○西鶴はむずかしい/○『好色五人女』巻三について/○「大経師の美婦」と「室町の今小町」──第一章の時間処理について/○「語り」の多い叙述文──第二章の文体分析/○逃亡のなかから/○変貌するおさん/○茂右衛門をとおして見たおさん 第2部 古典を「読む」ためのヒント 【古典を読む前に】 1 古典の「本文」とは何か─『春雨物語』の本文研究に即して(高松亮太) 1 本文を校訂すること/2 本文を定めること/3 『春雨物語』の諸本/4 『春雨物語』の本文史/5 これからの『春雨物語』研究へ向けて/6 古典の「本文」を読むこと 【古典文学の表記】 2 表記は「読み」にどう関わるか(中野 遙) 1 『こゝろ』と『こころ』/2 日本語の「正書法」/3 古典と表記/4 表記と「読み」との関係性 【典拠のはたらき】 3 表現の歴史的文脈を掘り起こす─典拠を踏まえた読解の方法(丸井貴史) 1 典拠とは何か──井原西鶴『好色一代男』を例に/2 古人とつながる──松尾芭蕉『おくのほそ道』/3 言葉が意図を裏切る──上田秋成「蛇性の婬」/4 再び『好色一代男』を考える/5 おわりに 【文体のはたらき】 4 文体の持つ可能性(紅林健志) 1 はじめに──なぜ文体研究が必要か/2 文体を選ぶ/3 文体と心情表現(1)──物語/4 文体と心情表現(2)──軍記/5 文体と心情表現(3)──お伽草子/6 文体と心情表現(4)──浮世草子/7 ファッションとしての文体(1)──初期読本/8 ファッションとしての文体(2)──後期読本 【古典文学のなかの手紙】 5 書簡体小説の魅力と「読み」の可能性(岡部祐佳) 1 はじめに/2 西鶴『万の文反古』について/3 江戸時代の不倫嘱託殺人事件/4 「噂」の謎/5 密通事件はあったのか?/6 女はなぜ自殺したのか?/7 おわりに 【絵とテクスト】 6 絵を読み解く─近世・明治の出版物を読む(有澤知世) 1 重層化させる絵──余情豊かに描く/2 雄弁な絵──言外に描き出す/3 共通認識をつくる絵──善の侠客・野晒悟助/4 絵から時代を読み解く──正義か悪か、背中の髑髏模様 【漢詩読解入門】 7 漢詩を読み解く─青地礼幹「喜義人録成二首」を例に(山本嘉孝) 1 漢詩を読み解くための二つのステップ/2 赤穂浪士を詠んだ漢詩/3 下準備──漢和辞典で一字ずつ調べる/4 第一ステップ──詩語の用例を探す/5 用例を絞りこむ/6 第二ステップ──漢詩が必要とされた場について理解する/7 第一ステップ(再)──用例をさらに絞り込む/8 作り手が参照し得た資料を確認する/9 第二ステップ(再)──内容と表現方法を吟味する/10 漢詩・漢文の世界観 【「文学」の範囲】 8 地誌を「読む」ということ(真島 望) 1 近世地誌とはなにか/2 江戸地誌に見る将門説話/3 将門祭神説への疑問/4 『江戸名所図会』の特色/5 結び 【文学としての演劇】 9 歌舞伎を「読む」ということ─河竹黙阿弥作品の場合(日置貴之) 1 演劇を「読む」/2 歌舞伎の台本/3 河竹黙阿弥作品の出版/4 活字本による享受/5 『黙阿弥全集』の問題/6 「配列」の美学 第3部 いま、古典を「読む」ということ 【「生きる」ことと古典】 1 古典を読む営為について(加藤十握) 1 「古典は本当に必要なのか」論争について/2 古典教材をジブンゴトとして読むこと/3 翻字を学ぶことの意味について/4 古典の現代語訳という営為について 【古典教育の諸問題】 2 古典との向き合い方─中等教育の現場から(中村 唯) 1 言葉を楽しむ体験/2 「古典が嫌い」とは何か/3 古典作品を読むということ 【役に立つ学問とは】 3 「現代社会」が古典文学をつくる─歌枕〈わかのうら〉受容の歴史から(宇治田健志) 1 専門外の立場で古典とかかわる/2 加速する社会、学問の消費期限/3 〈わかのうら〉は誰がつくった/4 〈わかのうら〉の舞台芸術と観光/5 古典の教養は共有のイメージ/6 現代社会が古典をつくる 第4部 読むことでなにがはじまるのか 堀切克洋・パリュスあや子・木ノ下裕一・丸井貴史 なぜこの座談会を企画したのか どういう創作活動をしているのか 創作のモチベーション 「やばい」言葉との遭遇 現代語訳は乾燥わかめ どこから古典を「読んだ」といえるのか 古典を「読んだ」というのは勇気がいる 現代語訳でわかった気になってしまう怖さ 点数化できる古典はやる気がなくなる 「おしゃべりな古典教室」で意識していること 国語は冷静さと情熱のバランスが難しい 古典を学ぶことの意味はどこにあるのか 言葉が足りていないという感覚 使うことによって言葉が息を吹き返す 古典にこちらからアプローチしていく 古典がなくなると生きづらくなる人は確実にいる 出会ってはいけないものに出会ってしまった感じ 古典が役に立つといわれている方が怖い 古典不要論に対して 外国で日本文学を説明する時どうするのか 夏井いつき現象と松山の俳句を使った試み 批評の大事さ 何を教えるのかというセレクト フランスの芸術教育 あとがき(丸井貴史) 執筆者プロフィール 【執筆者プロフィール】 高松亮太 TAKAMATSU Ryota 東洋大学准教授(日本近世文学〈学芸史、上田秋成〉)。著書に『秋成論攷--学問・文芸・交流--』(笠間書院、2017年)、論文に「歌論と創作のあいだ--上田秋成の武家歌論をめぐって--」(『国語と国文学』第九十七巻第十一号、2020年)、「賀茂真淵と田安宗武--有職故実研究をめぐって--」(『近世文藝』第一一四号、2021年)など。 中野 遙 NAKANO Haruka 上智大学グローバル教育センター特任助教(国語学、特に日葡辞書をはじめとしたキリシタン版語学辞書を中心とした辞書史学)。著書に『キリシタン版『日葡辞書』の解明』(八木書店、2021年)、論文に「キリシタン版『日葡辞書』の語釈構造について」(『訓点語と訓点資料』第一三八号、2017年)、「キリシタン版『日葡辞書』の訓釈について--『落葉集』定訓との対照を中心に--」(『上智大学国文学論集』第五十一号、2018年)、「キリシタン版『日葡辞書』補遺篇の見出し語--見出し昇格語について」(『国語語彙史の研究』第三十八号、2019年)など。 紅林健志 KUREBAYASHI Takeshi 盛岡大学准教授(日本近世文学)。校訂に「古実今物語 後篇」(木越治責任編集『江戸怪談文芸名作選 清涼井蘇来集』国書刊行会、2018年)、論文に「紀行文としての『折々草』と『漫遊記』」(木越治・勝又基編『怪異を読む・書く』国書刊行会、2018年)、「『好色一代男』の章題を読む」(『日本文学』第七十巻第二号、2021年)など。 岡部祐佳 OKABE Yuka 大阪大学大学院生(日本近世文学)。論文に「『万の文反古』巻二の一「縁付まへの娘自慢」考--「今程、世間に見せかけのはやる事はなし」をめぐって--」(『語文』(大阪大学)第一一一輯、2018年)、「瀬川采女説話の受容と展開--妻・菊の貞女性を中心に--」(『近世文藝』第一一二号、2020年)、「享保期艶書小説の当代性--『当流雲のかけはし』とその周辺--」(『上智大学国文学論集』第五十四号、2021年)など。 有澤知世 ARISAWA Tomoyo 神戸大学助教(日本近世文学、特に江戸戯作)。論文に「京伝作品における異国意匠の取材源--京伝の交遊に注目して--」(『近世文藝』第一〇四号、2016年)、「山東京伝の考証と菅原洞斎--『画師姓名冠字類抄』に見る考証趣味のネットワーク--」(『国語国文』第八十六巻第十一号、2017年)、「古画を模す--京伝の草双紙と元禄歌舞伎」(小林ふみ子、中丸宣明編『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』文学通信、2020年)など。 山本嘉孝 YAMAMOTO Yoshitaka 国文学研究資料館・総合研究大学院大学准教授(日本漢文学〈江戸・明治期〉)。著書に『詩文と経世―幕府儒臣の十八世紀―』(名古屋大学出版会、2021年)、論文に「「文粋もの」における朱子学と陽明学の折衷」(鈴木健一編『明治の教養 -- 変容する〈和〉〈漢〉〈洋〉』勉誠出版、2000年)、「木下順庵と林家」(『北陸古典研究』第三十五号、2021年)など。 真島 望 MASHIMA Nozomu 成城大学非常勤講師(日本近世文学〈特に地誌・説話・俳諧〉)。著書に『近世の地誌と文芸--書誌、原拠、作者--』(汲古書院、2021年)、論文に「『事蹟合考』と江戸の地誌--斎藤幸孝手沢本を中心に--」(『日本文学』第六十九巻第十号、日本文学協会、2020年)、「五雲亭鶴歩覚書」(佐藤勝明編『東風流--宝暦俳書の翻刻と研究--』世音社、2021年)など。 日置貴之 HIOKI Takayuki 明治大学准教授(幕末・明治期を中心とする日本演劇)。著書に『変貌する時代のなかの歌舞伎 幕末・明治期歌舞伎史』(笠間書院、2016年)、『明治期戦争劇集成』(科学研究費助成事業成果物、2021年)、編著に『真山青果とは何者か?』(共編、文学通信、2019年)など。 加藤十握 KATO Totsuka 私立武蔵高等学校中学校教諭(国語科、日本近世文学)。著書に『読んでおきたいとっておきの名作25』(共著、旺文社、2015年)、『江戸怪談文芸名作選 新編浮世草子怪談集』(共著、国書刊行会、2016年)、論文に「近江の猿田彦--『春雨物語』「目ひとつの神」小考」(『読本研究新集』第六集、2014年)、「日常への回帰--『春雨物語』「二世の縁」小考」(木越治・勝又基編『怪異を読む・書く』国書刊行会、2018年)など。 中村 唯 NAKAMURA Yui 浦和明の星女子中学・高等学校教諭(国語科)。修士論文では唐代小説に取り組み、特に『離魂記』に代表される離魂譚の展開について論じた。授業では、現代文・古文・漢文の枠にとらわれることなく様々な文献を提示することで、言語や文化に対する生徒の関心を高め、「読み」の幅を自ら広げていけるよう工夫している。 宇治田健志 UJITA Takeshi 株式会社ウイング。金沢大学大学院人間社会環境研究科修了。和歌山の「歴史と文化」を紹介する情報誌『ほうぼわかやま』、中高生向けキャリア教育本『さくらノート』編集長。一般社団法人全国メディア制作連盟理事。紀伊万葉ネットワーク幹事。 堀切克洋 Horikiri Katsuhiro 1983年福島県生まれ。フランス在住。演劇批評家・俳人・翻訳家。第一句集『尺蠖の道』(文學の森、2018)により第42回俳人協会賞新人賞。2020年より俳句サイト「セクト・ポクリット」を運営。翻訳に『ベケット氏の最期の時間』(早川書房、2021)など。 パリュスあや子 Ayako Pallus 神奈川県生まれ。フランス在住。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映像研究科・脚本領域に進学。「山口文子」名義で映画「ずぶぬれて犬ころ」脚本担当、歌集上梓。『隣人X』で第14回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。最新刊は『燃える息』。 木ノ下裕一 Kinoshita Yuichi 85年和歌山県生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『娘道成寺』『黒塚』など。
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小説家の一日/井上荒野
¥1,980
SOLD OUT
出版社:文藝春秋 判型:4-6 ページ数:256ページ 発売日:2022年10月13日 文藝春秋から、 いくつか本が届いています。 新刊、きらきらしていて 見てるだけで気持ちいいです。 滝口悠生さんの新作は 好評の声を各所でみかけます。 私も読みます。 ずっと気になりつつ、 読めていない井上荒野さん。 この本もよさそう。 以下は出版社ホームページより。 「書くこと」の深遠なカタルシス 短篇の名手が、深遠なカタルシスを紡ぎ出す。すべて「書くこと」をテーマに、さまざまな日常の忘れられない瞬間を描いた珠玉の十篇!
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はじめてのやさしいお菓子/長田佳子
¥1,540
発行:扶桑社 初版年月日 2022年12月6日 判型 A4変判 頁数 96ページ オールカラー 長野に住んでいる先輩・玉木美企子さん@mikiko0705 が編集をされている 天然生活の連載が一冊の本に。 少し仕入れたら売れてしまったので、 再入荷です。 foodremediesのレメディは、 治療するとか癒しという意味があるそうです。 ここからは私の全くの想像ですが、 お菓子を食べること自体が癒しであることはもちろん、 「作る」という工程にこそ癒しや治療の効果があるのかな、 と本書を読んでいて感じます。 おそらくそれは、 長田さんのレシピはもちろんのこと、 塩川いづみさんのイラストが素敵で、 作る楽しさが伝わってくるし、 手書きのタイトルや写真、本の構成によるものも大きいです。 思わず手を動かしたくなります。 収められているレシピは定番のお菓子がたくさん載っていますので、 長くお菓子作りに寄り添ってくれる一冊だと思います。 おすすめです。
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ラーメンカレー/滝口悠生
¥1,870
SOLD OUT
発行:文藝春秋 製本:上製本 滝口悠生さんの新作。 早くも各所から好評の声が。 私も読みます!
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逃げ遅れた伴走者/奥田知志
¥2,200
発行:本の種出版 2020年12月23日 判型:四六判 製本:並製 頁数:288頁 ときどき、「どういう基準で本を選んでいるんですか?」と聞かれ、 そのたびに言葉に詰まります。 パン!と簡潔に説明できる言葉で話せないというか、話せるものでもないというか。 聞かれることが嫌、というわけではもちろんないのですが、聞かれるたびにモゴモゴと余計な言葉を重ねてしまい、その度に何かずれていってしまうような感覚もあり。 その時に気を取られているのは、言葉を選んだ瞬間にこぼれ落ちていく「言葉にならなかった断片」で、それを再び同じ形で掬いとることはとてもむずかしいことをいつも感じます。 一方で、言葉を選びとることは会話の上で必要不可欠であるし、その言葉が緒になって別の思いや可能性に至ったり、新しい視界がひらけたりすることは幾度も経験してきたはずで、つまるところ、私にただ勇気がないだけなのかもしれません。 なので、今年一年くらいをかけてじんわりと、言葉をこぼしては救い上げ、その過程を開いていこうと考えています。 なぜならそれは、自分たちのあり様を伝えるものにもなるだろう、そして、言葉を選び取ることによって、これから私たちが形にしたいことの輪郭がおぼろげながら見えるだろう、と言う予感のようなものがあるからです。 先述の問いに今簡単に答えるとしたら、「長く置いておきたい本」という答えになるのですが、強くそう思う一冊がこの奥田さんの一冊です。 断片的にしか奥田さんの活動を知らない私が何かを言うことはむずかしいですが、この帯文とビジュアルだけで本書を買い求める価値があると思っています。 大変失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、決して派手さはありませんし、たくさん売れる本でもないと思います。ただ、今後長く置き続ける確信のある一冊です。 少なくとも私にとってこの本は勇気の書です、間違いなく。 以下は出版社のホームページより。 ◆もくじ◆ はじめに――逃げおくれの独り言 第1章 いのちの格差 ラジオ番組より/今、人間として 第2章 罪ある人間 オンライン対談より/文化人類学者が見るポストコロナ社会(対談の相手:上田紀行さん) 第3章 他者と出会う オンライン対談より/コロナ禍を生きる①(対談の相手:若松英輔さん) 第4章 生きる意志 オンライン対談より/生きる意味を問うということ(対談の相手:玉木幸則さん) 第5章 希望のまち オンライン対談より/コロナ禍を生きる②(対談の相手:茂木健一郎さん) おわりに――闇の中に光を見る ■著者紹介■ 奥田知志(おくだ ともし) 1963年滋賀県生まれ。日本バプテスト連盟・東八幡キリスト教会牧師。認定NPO法人抱樸理事長。関西学院大学神学部大学院修士課程修了、西南学院大学神学部専攻科卒業、九州大学大学院博士課程後期単位取得。公益財団法人共生地域創造財団、ホームレス支援全国ネットワーク、生活困窮者自立支援全国ネットワーク、全国居住支援法人協議会など代表。第1回(2016年度)賀川豊彦賞、第19回(2017年度)糸賀一雄記念賞受賞。 著書に『もう、ひとりにさせない――わが父の家はすみか多し』(いのちのことば社、2011年)、『「助けて」と言える国へ』(共著、集英社新書、2013年)、『生活困窮者への伴走型支援――経済的困窮と社会的孤立に対応するトータルサポート』(共著、明石書店、2014年)、『いつか笑える日が来る――我、汝を孤児とはせず』(いのちのことば社、2019年)などがある。
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ひかり埃のきみ/福田 尚代
¥3,080
SOLD OUT
発行:平凡社 2016年/11月 判型:A5 ページ:212頁 副題:美術と回文 現代美術家にして回文作家である著者の二つの顔を綜合した初の驚異の作品集。 (平凡社ホームページより)
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シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン
¥1,980
SOLD OUT
発行:BlueSheep 2017年 単行本 勉強不足で私はどうしてもミッフィーを想起してしまったのだけど、 初期のデッサンにまずは目を奪われた。 そしてその多様さに。 豊富な絵と共に ディックブルーナの半生を振り返る本書。 彼の仕事を知らない方はきっと好きになる。 既に知っている方はその奥深さにはまると思う。 企画から編集、そして出版まで 丁寧に行われてきたであろうことがわかる、 保存しておきたくなる一冊だ。
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THE ROAD
¥880
SOLD OUT
コーマック・マッカーシー 黒原敏行 訳 早川書房 細かく設定が提示されることなく、 描かれていく親子の旅路。 明らかになるのは、 世界が滅びつつあることと、 小さな火を守り続ける 二人の姿。 静謐という言葉がふさわしく、一見冷たい印象をもつ文章ですが、読み進めるうちにきっと暖かく胸に灯るものがあります。
