発行:誠光社 2019年
単行本
なぜ、これは民藝じゃないの?
帯に書かれた文字にハッとする。
工芸の世界だけじゃない。
なぜこれは評価されて、なぜこれは評価されないのか?
そんなことはたくさんあると言っていい。
その軸に隠されているのは、
じつは単なる団体の力関係だったり、
社会の状況だったり、
声の大きな人の評価の追随だったりする場合も少なくない。
最近でいくと、
とくに情報がそうだろう。
もっともらしいフェイクニュース、
陰謀論、声の大きな人の主張、早口で捲し立てる詐欺まがいの心理学、
世の中にはそれが評価されていいの?
というものが、
もてはやされすぎてしまう状況が時にある。
だからこそ、
自分で考えて、自分で判断し、自分で評価する視点が
もっともっと求められていくと思う。
未来は常に過去にある、という言葉にも共感した。