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私の生活改善運動/安達茉莉子 2刷サイン入り
¥1,980
SOLD OUT
発行:三輪舎 初版年月日 2022年9月15日 判型 B6変型判(縦172mm 横112mm 厚さ16mm ) 頁数 224ページ 製本:仮フランス装 装丁:矢萩多聞(Ambooks) 校正:牟田都子 以下、三輪舎ホームページより。 「これでいいや」で選ばないこと。 「実は好きじゃない」を放置しないこと。 これは、ひとりよがりの贅沢ではない。ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。 日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。 手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化!
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海峡のまちのハリル/末沢寧史(文)・小林豊(絵)
¥2,970
発行:三輪舎 2021年12月21日 判型:A4変型判(縦206mm 横304mm 厚さ11mm ) 体裁:上製 ページ数 58ページ 以下、出版元ホームページより。 「ぼくたちは、このまちで、であったんだ」 20世紀初頭、かつて世界の中心といわれたオスマン帝国が黄昏の時代を迎えていた。その都である〈海峡のまち〉で、トルコ伝統のマーブリング紙〈エブル〉をつくる職人の孫ハリルと日本人の貿易商の息子たつきが出会う。 「エブル」をつくる工房の家に生まれ育った少年ハリルは、周囲の友だちは新設された学校へ行っているのに、工房の親方である祖父のもとで下働きする毎日。一方、日本からやってきた貿易商の息子たつきは、異国の不慣れな土地で折り紙遊びで暇を持て余している。そんなふたりが海峡のまちで出会い、友情を深め、おたがいの感性をとおして、この街に生きる自分を見つめ直していく――。 アジアを描かせたら右に出る者はいない、『せかいいいちうつくしいぼくの村』の絵本作家・小林豊が絵を、その弟子でトルコをフィールドに取材執筆を行なう末澤寧史が物語と文を担当。師弟コンビが、20世紀初頭のイスタンブルを、生き生きと描く。 ※手作業で表紙を加工しているため、表紙に貼ったシールや切手のデザイン、消印の位置が少しずつ異なります 著者プロフィール 末沢 寧史 (スエザワ ヤスフミ) (文) ・・・1981年、札幌生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。同大大学院在学中、トルコ共和国ボアジチ大学に留学。帰国後、取材執筆活動を本格的に始める。絵本作家・小林豊のもとで絵本づくりを学び、本作が初の作品となる。 小林 豊 (コバヤシ ユタカ) (絵)・・・1946年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品制作の大きなテーマとなっている。 主な作品に、『せかいいちうつくしいぼくの村』、『ぼくの村にサーカスがきた』、『えほん北緯36度線』、『えほん 東京』などがある。
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タゴールソングス/佐々木 美佳
¥1,980
発行:三輪舎 2022年2月28日(予定) 判型:B6変型判 (縦179mm 横114mm 厚さ10mm) 体裁:仮フランス装 ページ数 304ページ 校正 牟田都子 装丁 矢萩多聞 印刷:モリモト印刷/製本:加藤製本 映画『タゴール・ソングス』の 佐々木美佳監督が 撮影のなかで出会った 三人の「歌い手」。 百年の時を経てなお ベンガルの人々の生活、 そこに息づくタゴールの詩の 手ざわりが感じられる一冊です。 タゴールの詩の世界に 入り込みたい方は 出版社・未知谷の詩集も。
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未来住まい方会議/YADOKARI
¥1,650
発行:三輪舎 2016年3月 判型:四六判 製本:並製 頁数:240頁 物心ついたころには 自分の家は決まっていて、 住み続けるも引っ越すも 自分の意思が反映される余地は なかった。 1人暮らしを始めるときも、 間取りや家賃、駅からの距離、 不動産屋さんが出してくれる 条件だけが頼りで、 そこに自分の意思はあったんだろうか? 今考えるといまいち自信がない。 ちょっと話はそれるけど、 コロナウイルスによる影響で 家賃が払えない、 という言葉を目にするたびに、 家賃をもらう側が譲歩できる余地は ないのかな?と疑問に思う。 常に持つ側が有利、立場が上 という社会通念が幅をきかせる(少なくとも表面上そうみえる)のは、 なにか大切な一部が 麻痺してるんじゃないかなと思う。 住処は生活の根源のひとつ。 そこをがっちり握られているのは、 なんだかフェアじゃない気がする。 (そもそも人生はフェアじゃないということは置いておいて) いいことはニュースになりづらいから、 こうした例はきっとたくさんあるはずで、そう思うことで心はすこし救われる。 自分自身がそうなってしまわないように、常に注意を払わなければ、とも思う。 話は戻って、 住まい方ってもっと自由でもいいよねって、 のほほんと暮らしていると、 なかなか自分だけでは気づきづらいというか、思いもよらなかった! みたいなことも多い分野な気がする。 どうしたって、 資金とか時間とか技術とか体力とか いろんな制約が出てきてしまうけど、 少なくとも住まい方は もっと開かれている。 そんな気づきを与えてくれるような本を増やしていきたいし、 ゆくゆく、 具体的な場を生み出したい。 まずは小屋づくり! の勉強からかな。 YADOKARI 2012年「YADOKARI」始動。世界中の小さな家やミニマルライフを紹介する「未来住まい方会議」を運営。2015年3月、250万円のスモールハウス「INSPIRATION」発表。全国の遊休不動産・空き家のリユース情報を扱う「休日不動産」、空き部屋の再活用シェアドミトリー「点と線」、北欧ヴィンテージ雑貨店「AURORA」を運営。また名建築の保全・再生の一環で黒川紀章設計「中銀カプセルタワー」の一室をサポーターとともにソーシャルリノベーションし、シェアオフィスとして運営。リトルプレス『月極本』を年3回発行している。著書に『アイム・ミニマリスト』(三栄書房)がある。http://yadokari.net/ さわだいっせい YADOKARI株式会社代表取締役、アートディレクター。1981年兵庫県生・逗子市在住。 ウエスギセイタ YADOKARI株式会社代表取締役、プランナー。川崎市在住。
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本を贈る
¥1,980
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若松英輔ほか 三輪舎 年々「物」そのものの価値が変わっているように思う。 かつて必需品であったはずの本も そのひとつなのかもしれない。 読み物は、そこら中に転がっている。 質を問わなければ、いまやほとんどの情報は無料だ。 それでもなお、 ときに高価と言われ(全然そうは思わないけど) 保管に場所をとり、そして重たい 本を求めるのは何故だろうか? それは、 たとえ自分自身のために買った一冊だったとしても、 本そのものそして買い求めるという行為のすべてが 「贈り物」だからではなかろうか。 パッとダウンロードする情報では得られない、 あの買い求めるまでの高揚感。 「次のページ」をクリックすることでは得られない ページを繰るあの感触。 読み終えた後、余韻を残しながら そっと本棚にしまうときの心強さ。 そのすべてが、 一冊の本によってもたらされる贈り物だと思う。 そう思えるのはなぜか? それぞれの持ち場でこなしうる最大限の仕事をし、 次の人へ次の人へと、 送り送って完成された物だからではないだろうか。