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2023年11月
zine
2024.4.20
さらに追加で持ってきていただき、在庫数を更新しました。
2024.3,2に追加で届けていただきました。
ふらりと訪ねてきてくれた方に
「どこからきたんですか?」
と聞いたら、大阪からだという。
なんと遠いところから。
聞けば、らくだ舎が目的地とのことで、
その人は、それから何度かわざわざ訪れてくれ、
正確な時系列は忘れたが、比較的早い段階で、
「イロカワ文学賞を作りたいのですが」
と恐る恐る切り出されたような気がする。
僕はそうした道を
書き手としても読み手としても通ってこなかったので、
文学賞というのがなんなのか、ほとんどわからない状態だったが、
その申し出と
この山里に何かを感じてくれたことが嬉しく、
「あんまりわからないけど、いいですよ」と答えた気がする。
それから月日は流れ、
イロカワ文学賞の第1回の原稿をいただき、
誰が書いたかわからない状態の短編小説を
計14作品を拝読した。
表現が難しいのだけれど、
それぞれの作品には、
選び取る題材から文体、展開にいたるまで、
書き手の「我」とでもいうのか、
個性が前面に出ていて、
読んでいて、引っかかるところが多かった。
(誤解のないように申し添えるが、いい意味で)
「なんだこれ、面白いな」
と小説を読むこと自体を楽しいと感じ、
次にどんな作品が出てくるのか、わくわくした。
同時に、
普段読んでいる小説家の方々の文章は、
するすると読めてしまうがゆえに、人が書いたことを忘れてしまいそうになる瞬間があることに気づいた。
(巧いとか下手とかそういう二元の話をしているわけではないので、念の為。
するすると読める文章が、読み手にとって「いい」とは限らないし、
その人の心に刺さるとも思わない)
同人誌を作ったり、
文学フリマに足を運んだりする楽しさの一端を感じたし、
自分でも小説を書いてみたくなった。
複数の方から、
「文学賞の冊子は、まだできていないですか?」
と聞かれることがあり、
書くこと、読むことの静かな熱も感じている。
本冊子には、第1回に応募された方の14作品が収められ、
文学賞自体は、すでに3回目を迎えているのかな?書き手も増えている様子。
色川を舞台にした小説が集まっているわけではなく
(それはそれで面白そうだから、読んでみたいけれど)
らくだ舎が深く関わっているわけでもないが、
作り手@isqureadc さんの好意で
現在手に取れるのは、らくだ舎の店頭か、
後日登録予定のネットショップだけとなっている。
書くこと、本を作ること、もちろんそれを読むことも
万人にひらかれていてほしいし、
それぞれなりに楽しめる世の中であってほしい。
レビュー
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