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新対話篇(単品)/東浩紀

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発行:ゲンロン 2020年8月
判型:四六判

「この店の本棚だから、光る本がありますね」と初めて訪れた方が言ってくれた。

それはそれは嬉しい言葉で、しかも買ってくださった本が、内山節先生と若林恵さんの本で、なんてかっこいい組み合わせだ、と心の中の自分は小躍りしていた。

限られた本棚、お世辞にも多いとは言えないラインナップだが、棚のどこかで誤配が起こってくれたら、と日々ひそかに願っている。

加えて、ひとつの場に居続けていると、
人、物、情報が
思わぬタイミングでうまく行き合ったり、逆に行き違ったりといった誤配も起こる。

この思わぬが重なると、必然としか思えないときがあって、神の采配?と無神論者の自分ですら思ってしまう時がある。
それはお客さん同士だけではなく、自分も対象者のひとりで、
思わぬタイミングで思わぬ人と思わぬ話をして、その内容に自分で驚いたりもする。今日はそんな日だった。

そして、ふいに、訪れてくれるひととのやりとりは、対話なんだな、と腑に落ちた。きちんとした技術やプログラムがなかったとしても。
この感覚は、場を運営するひとりとして、留めておきたい。

対話と誤配を意識すると、明日は何が起こるだろう?とわからない少し先を、なんだか前向きに捉えられることに気付き、驚いた。
先行きの見えない今の日本に、対話と誤配教は需要があるかも。

以下、版元ドットコムより転載
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紹介
ソクラテスの対話をやりなおす――
哲学と芸術の根本に立ち返った本格対談集

東浩紀が2012年以降に行なった対談・鼎談から、
哲学と芸術をテーマとするものを厳選し集成。
対話というもっとも古く原始的な方法で人文知の再起動に挑む10章。
飴屋法水・柳美里との語り下ろしを加えた決定版。

目次
はじめに
草木の生起する国 梅原猛
テロの時代の芸術 鈴木忠志
SFから神へ 筒井康隆
種の慰霊と森の論理 中沢新一
文学と政治のあいだで 加藤典洋
正義は剰余から生まれる 國分功一郎
デラシネの倫理と観光客 五木寛之+沼野充義
歴史は家である 高橋源一郎
国体の変化とジェンダー 原武史
生きることとつくること 柳美里+飴屋法水

著者プロフィール
東浩紀 (アズマ ヒロキ) (著/文)
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。
専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(2011年)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『ゆるく考える』(2019年)、『テーマパーク化する地球』(2019年)ほか多数。

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