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【新古本】人間がいなくなった後の自然/著:カル・フリン 訳:木高 恵子
¥2,990
出版社:草思社 。判型:4-6 。ページ数:400ページ 。発売日:2023年05月01日 『人間がいなくなった後の自然』 藤子・F・不二雄 SF短編集にも繋がる一冊。 山里に生きている私たちは、 なんとかここを残そうと 頭を働かせ、 微力だとしても 日々営みを続けているわけですが、 人がいなくなったら、 ここはどうなるだろう? という問いは、 ときどき頭をよぎります。 環境問題を語るとき、 結局のところ 人が絶滅すればよいのでは? という考えも 極端だとは思いつつ、 捨てきれない自分もいます。 人がいなくなったあと、 自然はどのように新生するのかを知ることは、 人がどんな存在なのかを、 逆説的に示してくれる気がします。 現実の話でありながら どこかSF的で、 過去のことを語りながら、 未来を予測するものでもある。 とても刺激的な読書体験に なると思います。 以下は出版社ホームページより。 人間がいなくなれば、自然は新生する。世界中の見捨てられた場所を訪れ、そこで生まれ変わった自然の実態を追った、人間中心主義以降の時代を切り拓く意欲作。 カル・フリン 作家・ジャーナリスト。サンデー・タイムズ紙とデイリー・テレグラフ紙の記者であるほか、ザ・ウィーク誌の寄稿編集者でもある。オックスフォードのレディ・マーガレット・ホールで実験心理学の修士号を取得。著書にオーストラリアの植民地問題を扱った「Thicker Than Water」がある。 木高恵子 淡路島生まれ、淡路島在住のフリーの翻訳家。短大卒業後、子ども英語講師として小学館ホームパルその他で勤務。その後、エステサロンや不動産会社などさまざまな職種を経て翻訳家を目指し、働きながら翻訳学校、インタースクール大阪校に通学し、英日翻訳コースを修了。訳書に『ビーバー: 世界を救う可愛いすぎる生物』(草思社)がある。
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彼岸の図書館
¥2,200
青木真兵・海青子 夕書房 ひとつの出来事が 起きる前と後では、 ガラリと世界が変わってしまう。 そんな瞬間に、 しばしば私たちは 直面しているように思います。 天災もしかり、 今回のウィルスもおそらくそう。 変化の前には戻れない。 そのたびに、 これからどう生きるのか? 価値観が揺さぶられるのは、 私だけではないはず。 答えの見えにくい今の社会で、 青木夫妻お二人の戦いの記録は きっと響くものがあります。
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本が語ること、語らせること/青木海青子
¥1,870
出版社:夕書房 2022年5月 判型: 四六変型 体裁:並製 頁数:184頁 装幀・有山達也 装画・青木海青子 司書の立場から悩みに応える 連載がとても良いです。 選書の幅広さ、紹介の仕方、 青木さんのやわらかい文体 相まって、 長く本棚にさして置きたい一冊に なりそうです。 判型、装丁、おまけの栞、 なんだか愛らしくて素敵です。 夕書房の本、 ゆっくり長く読みたいものばかりです。 以下は夕書房ホームページより。 [プロフィール] 青木海青子 あおき・みあこ 「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」司書。 1985年生まれ。大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともに奈良県東吉野村にルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。青木真兵との共著に『彼岸の図書館——ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)がある。
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アウト・オブ・民藝/軸原ヨウスケと中村裕太
¥1,760
発行:誠光社 2019年 単行本 なぜ、これは民藝じゃないの? 帯に書かれた文字にハッとする。 工芸の世界だけじゃない。 なぜこれは評価されて、なぜこれは評価されないのか? そんなことはたくさんあると言っていい。 その軸に隠されているのは、 じつは単なる団体の力関係だったり、 社会の状況だったり、 声の大きな人の評価の追随だったりする場合も少なくない。 最近でいくと、 とくに情報がそうだろう。 もっともらしいフェイクニュース、 陰謀論、声の大きな人の主張、早口で捲し立てる詐欺まがいの心理学、 世の中にはそれが評価されていいの? というものが、 もてはやされすぎてしまう状況が時にある。 だからこそ、 自分で考えて、自分で判断し、自分で評価する視点が もっともっと求められていくと思う。 未来は常に過去にある、という言葉にも共感した。
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ROUTE42/著:ヘメンディンガー 綾 写真:丸山由起
¥2,200
版元:青幻舎 判型:A5横 総頁:128頁 製本:PUR製本 デザイン:坂田佐武郎 (neki. Inc,) ISBN:978-4-86152-847-7 C0072 登録していた商品が誤って消えてしまいました。。。 以下に出版元の情報を転載させていただきます。 版元より 「2020年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング」で1位に選ばれた “熊野地方”の魅力を堪能するフォトガイドブック 和歌山県最南端エリア、紀伊半島をぐるっと走る国道42号線沿い。この国道沿いには、およそ日本とは思えぬ野生味あふれる亜熱帯のような自然豊かな風景が広がっている。都市からのアクセスが難しく、ガイドブックではこれまで紹介されてこなかった秘境の数々、知られざる熊野の風景と隠れた名スポットをお届けする。 本書で紹介する和歌山県南部のエリアは、本州最南端に位置する串本町を境に、紀伊半島を東西に分ける形で東牟婁郡、西牟婁郡と分かれている。 本州最南端の潮岬から、徐々に東西で景色のトーンが変わり、それぞれ異なる表情を見せる。東牟婁郡から潮岬までは明るく、光が多く、爽快でダイナミック。古座川町から那智勝浦町、太地町、新宮市と東へ向かうにつれ海や森はトーンを落とし、総じて神秘的な雰囲気をまとっている。東牟婁郡には世界遺産、熊野古道があることから海外の観光客が多いが、人々が西牟婁にまで足を運ぶことはなかなかない。しかし、華やかな観光スポット以外にも見落とすべきではない美しい景色が、西牟婁にはまるで小さな宝石のように点在する。国道42号線でひとつにつながった海沿いの美しい風景写真をポストカードとしても楽しめる。 *ポストカード: 20枚収録 ヘメンディンガー綾(へめんでぃんがー・あや) 地域情報誌、ファッション誌のエディターを得てフリーに転身。2009年にUターンし、関西を拠点に活動。「景色を小さく変える」をモットーに、毎日の暮らしから地域のことまで、ウェブ・雑誌・ムック本などにて取材・執筆・編集に携わる。和歌山の若者と街をつなぐ「ARCADE PROJECT」実行委員。
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いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている /中島 岳志(著/文)若松 英輔(著/文)
¥1,980
SOLD OUT
出版社:集英社クリエイティブ 2021年11月 判型: 四六判 縦188mm 横131mm 厚さ21mm 頁数:320p 重さ 337g 以下は出版社ホームページより。 なぜ日本の政治家は、ペーパーを読み上げるだけで、表層的な政策論しか語れないのか。誰もが「いのち」の危機に瀕している今こそ、態度や存在から湧き出る「コトバ」によって人々に平穏をもたらすリーダーが、「いのちの政治」の実践が、必要なのではないか。 コロナ危機のさなかに、政治学者・中島岳志と批評家・若松英輔はこの問題意識をもって対話を始めた。 聖武天皇、空海、ガンディー、教皇フランシスコ、大平正芳――5人の足跡を追い、その功績や振舞い、残した「コトバ」を読み解く。さらに芸術家、文学者、現代の政治家たちとの比較や分析を行いながら、縦横無尽に語り尽くす! 新しい次元の政治を拓くための徹底対談。集英社ウェブイミダスの人気連載を書籍化。 【目次】 序章 二〇二〇年春、危機の時代を迎えて 1 聖武天皇は疫病と天災にどう向き合ったのか 2 空海の世界観が教える「参与する」ことの大切さ 3 隣人と分かち合う。ともに飢え、ともに祈る。ガンディーの姿が伝えたこと 4 教皇フランシスコは宗教の壁を超え、声を上げられない人々の「器」になる 5 大平正芳の思想にみる 今の政治が失ったものとは? 終章 二〇二一年秋、「コトバ」を失った時代に 【著者プロフィール】 中島岳志(なかじま たけし) 政治学者。1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。専門は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年『中村屋のボースーインド独立運動と近代日本のアジア主義』にて第5回大佛次郎論壇賞を受賞。著書に『パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義』『「リベラル保守」宣言』『親鸞と日本主義』など多数。 若松英輔(わかまつ えいすけ) 批評家・随筆家。1968年新潟県生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』にて第33回詩歌文学館賞を受賞、同年『小林秀雄 美しい花』にて第16回角川財団学芸賞及び、19年に第16回蓮如賞を受賞。著書に『内村鑑三 悲しみの使徒』『詩と出会う 詩と生きる』『霧の彼方 須賀敦子』など多数。
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きんつぎ/作:イッサ・ワタナベ 詩訳:柴田元幸
¥2,420
発行:世界文化社 初版:2025年3月 判型:23×23cm 総頁:48頁 製本:上製本 ISBN:978-4-652-20548-8 文字のない絵本。 日々生きていくなかで得ていく傷。 ともするとその傷は隠したいもの、なかったことにしたいもの。 でも、見方を変え、 その傷そのもの、あるいはその傷を癒していく過程 そして、治った傷のあった場所が、新たな輝きになっていく。 器を修復する技・金継ぎに着想を得て描かれる 色を失い、ひび割れていく世界は、 哀しく、喪失を連想させます。 でも、その喪失の先には微かな希望がつねにあるはず。 そう僕が信じたいだけかもしれませんが、 イッサ・ワタナベさんもそう信じているに違いない。 最後に収められているエミリー・ディキンソンの詩も素晴らしく、 描かれる世界と相まって心が震えます。
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毎日のことこと/高山なおみ(文・絵・写真)【サイン入り】
¥1,980
SOLD OUT
出版社:信陽堂 出版日:2024年7月 判型:B6変形判(170mm*116mm) ページ:196p 体裁:上製本 協力 神戸新聞社 校正 猪熊良子 印刷進行 石橋知樹(アイワード) 編集+造本 信陽堂編集室(丹治史彦 井上美佳) 印刷 アイワード 活版印刷 日光堂 製本 加藤製本 以下、信陽堂のHPより 暮らすこと、食べること、季節のこと からだの奥でおぼえているちいさな「ことこと」を大切にひらく36のエッセイ。 () 高山なおみさんのプロフィール 1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家。日々の生活の実感が料理になり、言葉となる。 画家、絵本作家、音楽家、作家などのさまざまなクリエイターが夜ごと集う店「諸国空想料理店 KuuKuu」のシェフを1990年から2002年まで勤め、その後料理と文筆の道へ。 日記エッセイシリーズ『日々ごはん』『帰ってきた日々ごはん』、『新装 野菜だより』『料理=高山なおみ』『自炊。何にしようか』、『ロシア日記―シベリア鉄道に乗って』『本と体』『気ぬけごはん』『暦レシピ』、絵本『どもるどだっく』『たべたあい』『それから それから』(以上、絵・中野真典)など著書多数。2016年、東京・吉祥寺から神戸・六甲へ移住し、ひとり暮らしをはじめる。
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希望はいつも当たり前の言葉で語られる/白井明大
¥1,540
出版社:草思社 判型:4-6 ページ数:208ページ 発売日:2019年06月21日 ジャケ買いもありでは? と思わず口にしてしまう二冊。 2019年、2022年に それぞれ刊行されています。 でも、というか だからこそ、というか 新刊で買って 何度も読み返し、 いつしかぼろぼろになるまで 読んでいける一冊かなと。 一読したあと すぐに本棚にしまう気になれず、 本棚を整理する時には 思わず読み返してしまい、 荷物を減らしたい引越しの時にも 売れずに、 あるいは売ってしまって後悔して買い戻す。 都度都度、 本棚の内容は変われども、 そんな本があると 幸せなのかなと 思ったりします。 狙い澄ました一冊はもちろん、 案外と なにげなく手に取った一冊が そんな存在になることも 多いのかもしれない、 というのが正直な感覚。 白井さんが 言葉に救われることは、ときに、たしかに、あると思う。 でもそれは、その人自身が、自分に必要な言葉を見つけ、それに耳をすませたからではないだろうか。 何もとくべつではなく、なんてことない平凡な言葉が、受け取る人の中で、大事な言葉に変わるんだと思う。 と書かれている。 本屋がそんな存在であれば、 と思う。 以下は出版社ホームページより。 言ったほうは忘れているかもしれないけれど、人生をやっていく上で、何度も助けられた「当たり前の言葉」がある――。言葉によって救われた経験を綴るエッセイ。 白井明大 詩人。1970年東京生まれ、横浜育ち。司法浪人から書店アルバイトを経て、27歳でコピーライターとして就職。以後、会社を転々とし、2001年よりフリーランスとして活動。2002年、ホームページ「無名小説」で詩を発表しはじめる。2004年、第1詩集『心を縫う』(詩学社)を上梓。2011年、沖縄へ移住。2012年に刊行した『日本の七十二候を楽しむ ─旧暦のある暮らし─』が静かな旧暦ブームを呼び、30万部のベストセラーに。2016年、『生きようと生きるほうへ』(思潮社)が第25回丸山豊記念現代詩賞を受賞。詩集に『歌』(思潮社)、『島ぬ恋』(私家版)など。ほか『一日の言葉、一生の言葉』(草思社)、『季節を知らせる花』(山川出版社)、『島の風は、季節の名前。旧暦と暮らす沖縄』(講談社)など著書多数。
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人新世の風土学 地球を〈読む〉ための本棚/寺田匡宏
¥3,080
SOLD OUT
。出版社:昭和堂 。判型:4-6 。ページ数:224ページ 。発売日:2023年03月22日 冒頭からメモしたくなる 言葉がたくさんの #人新世の風土学 面白いです。 ひとつだけ少し長いですが、 引用を。 環境や自然といったとき、それは、人間と切り離されたものとして捉えられがちである。しかし、風土は、人とその外部をはっきりと切り離して扱うのではない。その間や、相互の関係性に注目する。 各地域固有の文化や歴史を どのように扱うか おそらく全国津々浦々で 悩んでいる場所は多いと思うのですが、 風土学という考え方は、 横断的で地域の色が きちんと掬い上げられる 可能性がありそうです。 (不勉強で風土学をきちんと知らず、和辻哲郎、オギュスタン・ベルクあたりが先駆者) 地方で生活する人に 気づきの多そうな内容です。 本書は地球研叢書の一冊で、 著者の読んできた本を 風土学と結びつけながら 紹介していく形式。 以下は地球研のホームページからの引用です。 東アジアの人文思想では、「天文」と「人文」という語が対になっているように、環境と人の世界とは照応しているという考えがあります。本を〈読む〉ことと、環境を〈読む〉こととは等価ともいえます。本書は、その立場から、地球を〈読む〉方法を提示します。 以下は出版社ホームページより。 目次 人新世の地球環境学――まえがき ■第1章 物語と風景 水面からのまなざし(野田知佑『日本の川を旅する』) 歩くことから見えるもの(鶴見良行『マングローブの沼地で』鎌田慧『ぼくが世の中に学んだこと』ノーマ・フィールド『天皇の逝く国で』) 島といのちと布(安本千夏『島の手仕事――八重山染色紀行』) 石になった人の声(小野和子『あいたくて ききたくて 旅にでる』) 風土と物語(梨木香歩『椿宿の辺りに』) 人新世の風土学(『風土』和辻哲郎『風土』オギュスタン・ベルク『風土の日本』) 風景は光の粒の中に(ペーター・ハントケ『木の影たちの壁の前で、夜中に』) ■第2章 未来と想像 システムとしての地球科学(安成哲三『地球気候学』) ミクロの線で書かれた水墨画のようなかそけき未来(朝吹真理子『TIMELESS』) “生命式”が奇妙でグロテスクというならば、スーパーマーケットの棚に牛肉や豚肉や鶏肉がずらりと並んでいる方がもっと奇妙でグロテスクだ(村田沙耶香『生命式』) 海底のクオリアと持続可能性/イノベーション(高橋そよ『沖縄・素潜り漁師の社会誌』) 複雑性、芸術、持続可能性(沖縄県立芸術大学『地域芸能と歩む 2020-2021』) ソーラーパンクはアジアで可能か(クリストフ・ルプレヒトほか編『マルチ・スピーシーズ都市』) 未来のオルタナティブとしての複数経路(杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』) 都市と内臓、あるいは時間の森を渡る猿(韓麗珠「輸水管森林」) ■第3章 存在と世界 人・技術・自然――コロナの時代にハイデガーを読む(ハイデガー「技術への問い」) 環境と自己――意識空間の構造と言語(井筒俊彦『意識と本質』) 人類と無限(マイケル・トマセロ『思考の自然史』) ことばの花束――あとがきにかえて(外間守善・仲程昌徳・波照間栄吉編『沖縄 ことば咲い渡り』) 内容説明 東アジア漢字圏では、「文」はこの世界にあまねく存在するという考えがあり、文を読むことと地球を読むことは等価であるといえます。そこで本書では、洋の東西を問わず、文学・歴史・哲学など人文学の名著から、「人新世」時代の地球を読み解きます。
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パンダのうんこはいい匂い/藤岡みなみ
¥1,980
SOLD OUT
。出版社:左右社 。判型:四六判 。ページ数:224ページ 。発売日:2022年08月05日 以下は出版社ホームページより。 内容紹介 パンダ好きが高じて四川省でパンダ飼育員体験、四川省出身の義母が洗面台に泳がすフナ、ラスベガスで生ハム地獄、首吊りショーで生き死にを考え、映画を作っては他者の身体を想像する。海外での体験のみならず、暮らしの中での「異文化」をユーモラスに綴る、藤岡みなみ初のエッセイ集! 幼い頃からパンダが好きで、気がついたら四川省出身の人と結婚していた。現在、義理の両親と共に暮らしているのだが、帰宅すると洗面台にフナが泳いでいるなど、いつも新鮮な驚きがある。(中略) これまで異文化とは、旅の中で出会うようなものだった。今では異文化は当たり前の日常の中にある。しかし、それは習慣の異なる人と生活しているからなのだろうか? 本当はもともと日常の中にあったのではないか。奈良に住む私の祖母は庭にパラソルを出して天ぷらを揚げる。しらたきの上にミカンを盛りつけたりもする。極端な話、人が2人以上いればそれはすべて異文化交流なのかもしれない。(中略) イメージと実際の姿は異なることが多い。パンダのうんこはいい匂いがする。異文化とは線を引くものではなく、身体を使って行き来するものだと思う。すべての知らないこと=異文化に触れ、自分自身のかたちがどんどん変化していった日々をエッセイにした。(中略) 一緒に未知の香りをかいでみるつもりで読んでもらえたら嬉しいです。 「はじめに」より 転がる好奇心でユーモラスに綴る、読む異文化紀行! ・パンダとふれあいたい一心でうんこ掃除にいそしむ「パンダのうんこはいい匂い」 ・四川生まれの義母が買ってきたフナが、元気に洗面台を泳ぐ「洗面台にフナ」 ・首吊りショーで生き死にを考え、あつあつの焼きそばを食べる「首吊りショーの庭」 ・日本に馴染めない留学生・ジェシーとの思い出「いつかジェシーとオニオンフライを」 ・英語ができないあまりに、回り回ってラスベガスで生ハム地獄「涙のラスベガス」 藤岡みなみ (フジオカ・ミナミ) 文筆家/ラジオパーソナリティ/ドキュメンタリー映画プロデューサー 1988年生まれ。学生時代からエッセイやポエムを書き始め、インターネットに公開するようになる。ラジオパーソナリティやMCなどの活動のほか、ドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018)、『keememej』(2022)のプロデューサーを務める。時間SFと縄文時代が好きで、読書や遺跡巡りって現実にある時間旅行では? と思い、2019年にタイムトラベル専門書店utoutoを開始。著書に『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)、『藤岡みなみの穴場ハンターが行く! In 北海道』(北海道新聞社)、『ふやすミニマリスト』(かんき出版)がある。
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家をせおって歩いた/村上慧
¥2,200
出版社:夕書房 版型:20判 ページ数:304ページ 発売日:2017年04月17日 家が移動するってどんな感覚か、 本書を読むと少し追体験できます。 普通を疑うこと。 そもそも定点に住み続けるってなんなのか? 以下は出版社ホームページより。 あの閉じきった生活からの脱出を試みるのだ。 −−発泡スチロール製の白い家を担ぎ、日本国内を移動しながら生活した美術家の369日。 2011年3月、友人と借りたアトリエの鍵を受け取ったその日に、東日本大震災と福島第一原発事故が発生。 「僕たちは閉じ込められている」−−3年後、若き美術家は、自らのあり方を変えるため、新しい生活をはじめた。 発泡スチロールの白い家を担いで日本国内を歩きながら、絵を描き、人々に会い、考え続けた1年間(2014年4月〜15年4月)の全記録を収録。 自らの足で歩き、見知らぬ人とかかわることによって見えてきた日本の姿とは。 各地方紙がこぞって報じ、SNSでも話題となったあの「歩く家」の真相が、ここに! 「結局なにも変わっていない。あの震災は日常を変えるチャンスだったはず。 日々の生活について、消費や生産や労働や社会システムについて見直していけるはずだった。 だけどなんか知らないけど、どんどん元に戻っていく。僕自身も、ふと気がつくとまるで何事もなかったかのように 以前の生活に戻っていこうとしていた。あんなことがあってもなにも変わらないのかと思うと、ぞっとした。 日常が終わらないのが悔しい。すべてが消費に回収されていく。 僕は他の誰でもない僕自身の日常を終わらせないといけない。日常を終わらせるために、家を出ていかなければならなかった」
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地図と拳/小川 哲
¥2,420
出版社:集英社 判型:4-6 ページ数:640ページ 発売日:2022年06月24日 注文をいただき 直木賞、芥川賞 受賞作を。 こうした書籍まで 取り扱わせていただけるとは やり始めた当初は あんまり思っていなくて、 驚きとありがたさとが ないまぜになった気持ちでいます。 以下は出版社ホームページより。 【第168回直木賞受賞作】 【第13回山田風太郎賞受賞作】 「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」 日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。 ひとつの都市が現われ、そして消えた。 日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。 【著者紹介】 小川哲(おがわ・さとし) 1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。
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荒地の家族/佐藤 厚志
¥1,870
SOLD OUT
。出版社:新潮社 。判型:4-6 。ページ数:160ページ 。発売日:2023年01月19日 注文をいただき 直木賞、芥川賞 受賞作を。 こうした書籍まで 取り扱わせていただけるとは やり始めた当初は あんまり思っていなくて、 驚きとありがたさとが ないまぜになった気持ちでいます。 以下は出版社ホームページより。 元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、あの災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、止むことのない渇きと痛み。 佐藤厚志 サトウ・アツシ 1982年宮城県仙台市生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。仙台市在住、丸善 仙台アエル店勤務。2017年第49回新潮新人賞を「蛇沼」で受賞。2020年第3回仙台短編文学賞大賞を「境界の円居(まどい)」で受賞。2021年「象の皮膚」が第34回三島由紀夫賞候補。2023年「荒地の家族」で第168回芥川龍之介賞を受賞。これまでの著作に『象の皮膚』(新潮社刊)がある。
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宮澤賢治 愛のうた/澤口たまみ
¥1,980
SOLD OUT
出版社:夕書房 。判型:4-6 。ページ数:248ページ 。発売日:2018年04月24日 宮澤賢治の人物像に 思わぬところから切り込む切り口こそ 帯のとおり異色ですが、 とても丁寧に、愛をもって書かれている感じがあって、 宮澤賢治の人物像が更新されました。 作品そのものを楽しむことばかり、 昔は考えていましたが、 書き手の人となりや時代背景、 経緯などを知ることで、 より深く作品を読むことができる。 そんなことを考えられるように、 最近やっとなってきました。 宮澤賢治を読んだことがない方には入り口に、既に読んだことがある方には、深めるあるいは再読するきっかけにもよいです。 @yokoyamaanata 横山雄さんのイラストも 素晴らしいです。 以下は出版社ホームページより。 賢治には、恋人がいたーー! 知られざるラブ・ストーリーを作品と証言から大胆に読み解く、異色の文芸エッセイ。 ------- 生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。 お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。 誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。 岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。 ----- 著者・澤口たまみ 1960年、岩手県盛岡市生まれ。作家、エッセイスト。岩手大学農学部修士課程終了。絵本のテキストも多く手がける。著書にエッセイ集『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社、第38回日本エッセイスト賞受賞)、『親子で読みたい「宮沢賢治」 心を育てる名作ガイド』(PHP文庫)、『かまきりとしましまあおむし』(農文協)など。絵本に『わたしのあかちゃん』『みつけたよ さわったよ にわのむし』(福音館書店)などがある。岩手県紫波郡在住。 画・横山 雄 1988年、東京都生まれ。イラストレーター、デザイナー。桑沢デザイン研究所卒業。出版、広告、WEBなど多方面で活動。第83回毎日広告デザイン賞最高賞受賞(2016年)。東京都在住。
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学校するからだ/矢野利裕
¥1,980
SOLD OUT
出版社:晶文社 。判型:4-6 。ページ数:302ページ 。発売日:2022年12月20日 学校の話ではありますが、 普遍的な内容。 学校するからだ 学校の教員である著者の 何気ない日常から 引き出される「身体性」 いろんな場面、職業に 当てはめられます。 以下は出版社ホームページより。 ブラックでも青春でもない! からだとことばが躍動する異色の 〈学校×身体〉ノンフィクション 「shhh…」と小声を発して返事をそろえるサッカー部員、広島出身ではないのに広島弁を操るヤクザ的風貌の生活指導。旧エヴァを愛し、シン・エヴァに失望した生徒との対話、破格の走りで男子をごぼう抜きにした女子生徒、そして肝心なところで嚙んでしまう著者自身──。現役教員の著者が、学校のなかの〈からだ〉と〈ことば〉が躍動するマジカルな瞬間を拾い集めた、異色の〈学校×身体〉ノンフィクション。 【目次】 はじめに 「shhh」をしのばせているヤツがいる! 1章 部活動 サッカー部新米顧問、おおいに迷う ダンス部の「ズレる身体」 スウィングする吹奏楽部 転向する軽音部 2章 授業 GTOに憧れて 教壇は舞台である 「走れメロス」を読解してみた KRS・ワン流の教育を ラップと作文 3章 教員 高踏派先生の檄 ヤクザ先生、ふたたび アヴァンギャルド先生との別れ 無頼派先生の涙 ミーハー先生の特別授業 東京インディー先生の音楽と生活 どこまでも自由なハンドメイド先生 筋肉先生の詩的言語 K先生とマイメン先生 4章 生徒 ちっとも思い通りにならない言葉 大事なことはだいたいギャルに教わった 「本当に分からなかったです」 提出物をめぐる闘争 足りない引き出し たたかう生徒会 5章 行事 ごぼう抜きの彼女──体育祭 演しもの顚末──文化祭 学校はうたう──合唱コンクール アイヌの「いま」が躍る──古典芸能鑑賞 「内地」から沖縄へ──修学旅行 6章 コロナ以後の学校 一斉休校の衝撃 「境界線を作っていくということですね」 回復していく学校生活 卒業式 主要参考文献 ◇矢野利裕(やの・としひろ) 1983年、東京都生まれ。都内の中高一貫校に勤務する国語教員。サッカー部の顧問、兼監督も務めていた。「しばしばなされる『なぜ先生になろうと思ったのか』という質問に対しては、『GTOにあこがれて』と答えるようにしている」(本書より)。文芸・音楽を中心に批評活動をおこなっており、2014年「自分ならざる者を精一杯に生きる──町田康論」で第57回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に『今日よりもマシな明日 文学芸能論』(講談社)、『コミックソングがJ-POPを作った』(P-VINE)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)などがある。
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鶴見俊輔の言葉と倫理/谷川嘉浩
¥4,950
出版社:人文書院 。判型:4-6 。ページ数:390ページ 。発売日:2022年09月12日 谷川嘉浩さんの著作 2つ届いています。 出版社、装丁、タイトル 同じ著者とは思えない 本の振れ幅がありますが、 どちらも語り口調がやわらかく、 すっと内容に引き込まれる 力があります。 鶴見俊輔のわかりにくさにせまる、という「鶴見俊輔の言葉と倫理」 孤独について哲学的考察を深めていく「スマホ時代の哲学」 個人的興味もあいまってですが、 どちらもおすすめします。 以下は出版社ホームページより。 はじめに 9 導入 ハックルベリー・フィンと悪の自覚――エピソード、(再)編集、境界 一 「よし、それじゃあぼくは地獄へ行こう」 二 読み、つかみ、憶え、編集する――「語る」のではなく「示す」 三 鶴見俊輔の言葉を再編集するという方法 四 「根っこにハックルベリー・フィンの伝統が生きている」 五 「文明を横に観て、そのそばをすりぬけてゆく」 六 「二つの世界を往復する人間、境界線上に立つ人間」 七 「聞いている方にはわからない時もある」 八 「ちゃんと読む」という扱いを受けてこなかった思想家 九 本書の構成 鶴見俊輔小伝 第一部 書く、読む、書く 第一章 鶴見俊輔は、なぜ作文が知的独立性の問題だと考えたのか――生活綴方、想像力、アナキズム、期待と回想 一 天才と秀才はどう違うのか――桑原武夫の鶴見評 二 理論と実感の隘路――生活綴方と、一九五六‐五八年の鶴見 三 詩的想像力の方へ――佐藤忠男の生活綴方論 四 The Exactness is a Fake. ――言葉選びという倫理的課題について 五 アナキスト、ソローの森での生活記録――準拠枠としての過去 六 原体験への誠実さ――期待と回想 七 矛盾の認識から、矛盾の吟味へ コラム1 消極的であることほど難しいことはない――ネガティヴ・ケイパビリティ 第二章 鶴見俊輔は、なぜ自分の解釈理論を実践できなかったか――学びほどき、多元的自己、個人史的読解、エピソードという方法 一 書くことから読むことへ――解釈の理論と実践 二 固定化する解釈への抵抗 三 自己に根差した読解――コナトゥス、学びほどき、多元的自己 四 解釈理論の個人史的変形とその失敗 五 エピソード的方法とその限界 コラム2 認識は遅れてやってくる――ソルニット、ウルフ、ホワイトヘッド 第三章 鶴見俊輔は、なぜ文章教室で理想を書き留めることについて語ったのか――他愛ない夢、大衆文化、想像的変身、感性的横ずれ 一 三つの文章術と一つの自己論――現代風俗研究会の文章講座 二 気の利いた言葉を諦めること――鶴見の「紋切型」批判 三 言葉のプラグマティズム、あるいは「自分の声」を乗せること 四 問題を前に置き、制約の中であがくこと 五 想像力の線を引く――鮎川信夫との問答 六 無数の理想を書き留めること 七 探偵と忍者――理想的形象への変身願望 八 小さな変身を重ね、感性を揺らすこと コラム3 精神のイディオムとしての漫画――長谷川町子の『サザエさん』 第二部 プラグマティズムとアナキズム、リベラリズムとニヒリズム 第四章 鶴見俊輔は、どのようにプラグマティズムとアナキズムを統合したか――短歌の倫理、自己不信、反射と日常性 一 短歌と倫理、あるいは哲学者の問題 二 哲学――集団分極化とシニシズム 三 内なる外部の育ち――二・二六事件、阿部定、金子文子 四 足並みの乱れを擁護する――抵抗の多元主義 五 プラグマティズムの実存主義的変形――自己論的可謬主義へ 六 同情による自己変革――自己論的アナキズムへ 七 "I'm proud of you."の自然さ 八 記憶と反射から作られる倫理 九 倫理としての不自然な自然さ コラム4 メディア論、コミュニケーション論の先駆者としての鶴見俊輔 第五章 鶴見俊輔は、なぜ「コーヒーを飲むためなら世界が破滅してもかまわない」と言ったのか――「好み」のリベラリズム、あるいはニヒリズムに基づく大らかな政治運動 一 カナダの厳冬下で微笑む、そういうリベラリズム? 二 どうだって構わないという自由の境涯――宗教からニヒリズムを育てる 三 世界の破滅に優先する「好み」―― 『がきデカ』から『地下室の手記』へ 四 アーレントのカント講義――趣味判断と共同性 五 ニヒリズムという梯子、狂気と共同性――アーレントと鶴見 六 ナンセンスの楽しみ、あるいは「好み」が生み出す教養と自由 七 大まかな政治思想としてのリベラリズム 八 「世界は舞台、人は役者」――役割と自己に隙間を作ること コラム5 自己演出の過剰さとジェンダーバイアス 第三部 日常とヴァルネラビリティ 第六章 鶴見俊輔は、なぜ人の「むちゃくちゃ」を面白がったのか――中野重治、気分のアブダクション、ヴァルネラビリティ 一 むちゃくちゃな室生犀星と中野重治 二 アブダクションを信じる意志 三 気分を契機とするアブダクション――中野重治『むらぎも』 四 「傷「が生み出す自己の根本的な気分 五 「傷」からの問いかけで自己の傾きは生じる――ヴァルネラビリティ コラム6 「闇の定義を変えれば」――晩年の武谷三男 第七章 中野重治はなぜ「くりかえし」自分の弱さに目を向けたのか――柳田國男、日常の謎、ネビュラと祈り 一 中野重治と「くりかえし」の思想――弱さと反復 二 ゴムボールのように弾む記号――柳田國男と「老いたる母の糸車」 三 日常という謎へ飛び込む――身ぶりと民俗学 四 「傷」の中にある漠然たるネビュラ コラム7 限界芸術論の魅力はどこにあるか あとがき 参考文献 人名索引 このページのトップへ 内容説明 鶴見哲学の中心へ 哲学と市民運動をまたぎ、戦後日本に巨大な足跡を残した鶴見俊輔。しかし、その平明な語り口とは裏腹に、思想の本質は捉えがたく、謎に包まれている。鶴見は今も読まれるべきなのか、もちろんそうだ。残された膨大な言葉の数々に分け入り、単純化を避けつつ独自の視点から思想の可能性をつかみ出し、現代の倫理として編み直す。鶴見俊輔生誕100年、気鋭の哲学者によりついに書かれた決定的論考。 「鶴見俊輔の哲学に価値があるのだとすれば――私はあると思うが――、彼の言葉を、そんなよそよそしい位置に放っておかずに、深く、適切に読み解くことで、彼の知的遺産をきちんと相続した方がいい。私が本書で試みるのは、彼の言葉を深く解釈し、現代の私たちが生きうる倫理へと再編集することであり、その仕事を通じて、彼の哲学を知的遺産として批判的に継承することだ。まともに読み解くことなしに、鶴見の言葉を、私たちの時代の経験に変えることはできない。」(本書より)
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私の生活改善運動/安達茉莉子 初版サイン入り
¥1,980
SOLD OUT
発行:三輪舎 初版年月日 2022年9月15日 判型 B6変型判(縦172mm 横112mm 厚さ16mm ) 頁数 224ページ 製本:仮フランス装 装丁:矢萩多聞(Ambooks) 校正:牟田都子 写真は二刷。 帯が違いますが、初版の一冊が出てきました。 一冊だけですが、こちらにも上げます。 迷われていた方がいれば、どうぞ。 以下、三輪舎ホームページより。 「これでいいや」で選ばないこと。 「実は好きじゃない」を放置しないこと。 これは、ひとりよがりの贅沢ではない。ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。 日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。 手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化!
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街場の芸術論/内田樹
¥1,870
発行:青幻舎 デザイン:アジール 判型:B6 総頁:282頁 製本:並製 「民主主義とは何を目指した制度なのか?」を愚直に思量し、情理を尽くして語る努力こそが民主主義の土台をかたちづくるものであると私は考えている p14 最初の数ページだけでも、金言の目白押し。 この本が本棚にささっているだけで心強い。そういう類の本もありますよね。 以下は、出版元ホームページより引用しています。 思想家・内田樹がこれまで発表してきた文章の中から、アートに関する評論を編んだ「芸術論」がついに誕生! 芸術を生むための基層となる表現の自由や言論の自由、民主主義について考察し、三島由紀夫、小津安二郎、宮崎駿、村上春樹、大瀧詠一、キャロル・キングなどのアーティストとその作品を、ウチダ的視点で読み解きます。 また、劇作家・演出家、芸術文化観光専門職大学学長の平田オリザ氏との特別対談を収録。日本と世界、反知性主義、コロナ禍における社会のあり方を存分に語ります。 分断されて閉塞感が漂う社会のなかで、人間の精神は常に希望に満ちている。 そう感じさせてくれる、知的好奇心にあふれた<芸術への世界>が開かれた一冊。 *巻末には劇作家・演出家の平田オリザ氏との特別対談を収録 内田樹(うちだ・たつる) 1950年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著書に『日本習合論』(ミシマ社)など。
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ウィリアム・モリスのフラワーパターン/著:ローワン・ベイン 翻訳:城下真知子
¥2,420
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発行:青幻舎 判型::B5変型 製本:上製 頁数:144頁 以下は出版社ホームページより。 数々のモリスのデザインの中から、主に花をモチーフとしたパターンを約80点収録! イギリスのヴィクトリア& アルバート博物館監修のもと、フラワー・パターンを中心に、モリスデザインの起源を辿る。 ヒナギクやポピーなど、イギリスの自然の花々からインスピレーションを受けたパターンから、絨毯や刺繍、ビロードなどから学んだ中東デザインを取り入れたパターンまで、モリスの発想の足跡を華やかな図版とともに探ってゆく。そのほか、パターンだけでなく、モリスデザインのタペストリーの中で最高傑作と言われる作品「森」なども掲載。 ロンドン北部・ウォルサムストウにある、ウィリアム・モリス・ギャラリーのキュレーターである、ローワン・ベインによって執筆された本書は、ギフトブックとしてもオススメな一冊。 ローワン・ベイン ウィリアム・モリス・ギャラリーの上級キュレーター。以前はヴィクトリア&アルバート博物館のアシスタント・キュレーターでもり、『May Morris: Arts & CraftsDesigner』の共著者で、モリスとそのコレクションに関して多くの記事を執筆。その他の著書に『Be Magnificent: Walthamstow School of Art1957 – 1967』など。V&Aの特別展「Shoes:Pleasure & Pain」にも協力。
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水中の哲学者たち/永井玲衣
¥1,760
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出版社:晶文社 2021年9月 判型: 四六判 体裁:並製 頁数:268p いま、 何かおすすめの本はありますか? と聞かれたら、 とりあえずこの本を挙げています。 永井さんの文章は、 心の隅っこの方の これまで陽の当たることのなかった、 でもとても大切な場所を やわらかく照らすような やさしさを感じます。 その光は、 温度をあまり感じない 水のような印象で、 過剰な肯定ではなく、 ただここに在ることを 許すような不思議な感覚。 弱さを知り、 在ることそのものを 肯定していくことが、 哲学を学ぶひとつの意味なのかもしれない、 本書を読んでそう思いました。 以下は出版社ホームページより。 ◇永井玲衣(ながい・れい) 1991年、東京都生まれ。哲学研究と並行して、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載なども手がける。独立メディア「Choose Life Project」や、坂本龍一・Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
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海峡のまちのハリル/末沢寧史(文)・小林豊(絵)
¥2,970
発行:三輪舎 2021年12月21日 判型:A4変型判(縦206mm 横304mm 厚さ11mm ) 体裁:上製 ページ数 58ページ 以下、出版元ホームページより。 「ぼくたちは、このまちで、であったんだ」 20世紀初頭、かつて世界の中心といわれたオスマン帝国が黄昏の時代を迎えていた。その都である〈海峡のまち〉で、トルコ伝統のマーブリング紙〈エブル〉をつくる職人の孫ハリルと日本人の貿易商の息子たつきが出会う。 「エブル」をつくる工房の家に生まれ育った少年ハリルは、周囲の友だちは新設された学校へ行っているのに、工房の親方である祖父のもとで下働きする毎日。一方、日本からやってきた貿易商の息子たつきは、異国の不慣れな土地で折り紙遊びで暇を持て余している。そんなふたりが海峡のまちで出会い、友情を深め、おたがいの感性をとおして、この街に生きる自分を見つめ直していく――。 アジアを描かせたら右に出る者はいない、『せかいいいちうつくしいぼくの村』の絵本作家・小林豊が絵を、その弟子でトルコをフィールドに取材執筆を行なう末澤寧史が物語と文を担当。師弟コンビが、20世紀初頭のイスタンブルを、生き生きと描く。 ※手作業で表紙を加工しているため、表紙に貼ったシールや切手のデザイン、消印の位置が少しずつ異なります 著者プロフィール 末沢 寧史 (スエザワ ヤスフミ) (文) ・・・1981年、札幌生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。同大大学院在学中、トルコ共和国ボアジチ大学に留学。帰国後、取材執筆活動を本格的に始める。絵本作家・小林豊のもとで絵本づくりを学び、本作が初の作品となる。 小林 豊 (コバヤシ ユタカ) (絵)・・・1946年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品制作の大きなテーマとなっている。 主な作品に、『せかいいちうつくしいぼくの村』、『ぼくの村にサーカスがきた』、『えほん北緯36度線』、『えほん 東京』などがある。
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迷うことについて/レベッカ・ソルニット 翻訳 東辻賢治郎
¥2,640
出版社:左右社 2019年5月30日 判型:四六判 体裁:上製 頁数:236ページ 年々話がまどろっこしく なっている。 それは、 経験を重ねるごとに 自分が何も知らないことを知ってしまうから。 相手の持つ情報を 予測しながら言葉を選びつつも 伝わるようにと 力が入るほど 言葉を重ねて 余計に話をややこしくする。 話している側から 自分の言葉に自分で 居心地の悪さを感じ、 迷い、言い淀み、 内容の核を失念する。 即断、即答、即論破、即効 それができないことによる ひがみかもしれない。 羨望もある。自己弁護もある。 訓練の足りなさも。 でも、 その気持ちよさに 慣れきってはいけない気もする。 どこか まごまごともごもごと いつまでも迷う人でありたい。 書籍の内容と関連しているような いないような。 レベッカ・ソルニットの洞察は深く、 感心するばかりです。 以下は出版元ホームページより わたしたちはいつだって迷っている。夜明け前が一番暗いと知っているけど、その暗さに耐えられるときばかりじゃない。失われたもの、時間、そして人びと。個人史と世界史の両方に分け入りながら、迷いと痛みの深みのなかに光を見つける心揺さぶる哲学的エッセイ。 全世界を見失うがよい、迷いながら自分の魂を見出だすのだ。ーーH・デヴィッド・ソロー。 いにしえの哲学者は「それがどんなものであるかまったく知らないものを、どうやって探求しようというのか」と問うた。 一見、この問いはもっともだ。でも、いつだってわたしたちが探しているのは、どんなものかまったくわからないものだ。 進むべき道に迷い、〈死の谷〉で帰り道を見失い、愛の物語はガラスのように砕け散る。 脚本はついに一文字も書かれず、囚われ人は帰ってこない……。 旧大陸からやってきて、いつしかアメリカ西部のどこかに姿を消した曽祖母。 たどり着いた新大陸を10年にもわたってさまよった最初期の入植者カサ・デ・バカの一行。 嵐のような10代の冒険をともに過ごし、ドラッグで命を落とした親友。 ルネサンス以来描かれるようになった〈隔たりの青〉。 かつて愛した砂漠のような男。 父との確執。 ソルニット自身の人生と、アメリカを中心とした歴史と文化史に視線を向けて、 メノンとソクラテス、ベンヤミンやヴァージニア・ウルフらとともに、 迷うことの意味と恵みを探る傑作。 まったく迷わないのは生きているとはいえないし、迷い方を知らないでいるといつか身を滅ぼす。 目次 第1章 開け放たれた扉 Open Door 第2章 隔たりの青 The Blue of Distance 第3章 ヒナギクの鎖 Daisy Chains 第4章 隔たりの青 The Blue of Distance 第5章 手放すこと Abandon 第6章 隔たりの青 The Blue of Distance 第7章 二つの鏃 Two Arrowheads 第8章 隔たりの青 The Blue of Distance 第9章 平屋の家 One-Story House レベッカ・ソルニット(Rebecca Solnit) 1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。カリフォルニアに育ち、環境問題・人権・反戦などの政治運動に参加。1988年より文筆活動を開始する。歩くことがいかに人間の思考と文化に深く根ざしているか広大な人類史を渉猟する『ウォークス 歩くことの精神史』(Wanderlust, 2000)、エドワード・マイブリッジ伝River of Shadows(2004、全米批評家協会賞)、ハリケーン・カトリーナを取材したA Paradise Built in Hell(2009、邦訳『災害ユートピア』)、#MeToo運動のうねりの予兆となった話題作『説教したがる男たち』など、環境、土地、芸術、アメリカ史など多分野に二十を越す著作がある。美術展カタログや雑誌への寄稿も多数。 東辻賢治郎(とうつじ・けんじろう) 1978年生まれ。翻訳家、建築・都市史研究。関心領域は西欧初期近代の技術史と建築史、および地図。翻訳書にソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』がある。
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やまなみ/川内倫子【サイン入り】
¥5,500
SOLD OUT
出版社:信陽堂 2022年2月17日 判型:A4変形判(285ミリ×210ミリ)104ページ 体裁:かがり上製背クロス巻ドイツ装 デザイン須山悠里 翻 訳 マルティーナ・ディエゴ 校 正 猪熊良子 編 集 信陽堂編集室(丹治史彦+井上美佳) 印刷監理 浦有輝 印刷進行 石橋知樹 印 刷 アイワード+日光堂 製 本 博勝堂 信陽堂より、 川内倫子さんの写真集が 届きました。 とても貴重なサイン入りです。 信陽堂ホームページでのカバーBは売り切れ カバーB(写真)の一冊のみです。 大変貴重なものになると思います。 ピンとこられた方、どうぞ。 以下は全く本書とは 脈絡がありません。 私が写真集を手に取るように なったのは、 中村ハルコさんの 光の音がきっかけでした。 たぶん2時間くらい買い求めるか悩んで、 えい、と会計に持っていったことを覚えています。 いまも大切な一冊で本棚にあり、 折に触れてパラパラと見返します。 いまでは手に入りづらくなっていることもあり、 あのとき無理して買ってよかったな、 といまでも思っています。 写真集はほかの書籍に比べ高価で、 文字情報も少ないので、 買いづらい、 と正直思っていました。 でも、 自分の心に合うもの、 なぜか惹かれるものは その後の人生に 長く寄り添ってくれることは 言えると思います。 心にふれる本との 出合いのきっかけになれば 幸いです。 以下は出版元より 川内倫子 1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。最新刊に写真集『Des oiseaux』『Illuminance: The Tenth Anniversary Edition』『やまなみ』(本書)がある。 やまなみ工房 滋賀県甲賀市にあるアートセンター&福祉施設。1986年に開設された。陶芸や絵画、刺繍など、5つのグループに分かれて創作活動を精力的に行い、各々が素材や表現方法を選び、独自の表現を探っている。ファッションブランドとのコラボレーションなども行うほか、2018年には、やまなみ工房での創作活動に着目したドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』が全国各地で公開されるなど、多方面から注目を集めている。
