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人新世の風土学 地球を〈読む〉ための本棚/寺田匡宏

¥3,080 税込

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。出版社:昭和堂
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。発売日:2023年03月22日


冒頭からメモしたくなる
言葉がたくさんの
#人新世の風土学
面白いです。
ひとつだけ少し長いですが、
引用を。
環境や自然といったとき、それは、人間と切り離されたものとして捉えられがちである。しかし、風土は、人とその外部をはっきりと切り離して扱うのではない。その間や、相互の関係性に注目する。
各地域固有の文化や歴史を
どのように扱うか
おそらく全国津々浦々で
悩んでいる場所は多いと思うのですが、
風土学という考え方は、
横断的で地域の色が
きちんと掬い上げられる
可能性がありそうです。
(不勉強で風土学をきちんと知らず、和辻哲郎、オギュスタン・ベルクあたりが先駆者)
地方で生活する人に
気づきの多そうな内容です。
本書は地球研叢書の一冊で、
著者の読んできた本を
風土学と結びつけながら
紹介していく形式。
以下は地球研のホームページからの引用です。
東アジアの人文思想では、「天文」と「人文」という語が対になっているように、環境と人の世界とは照応しているという考えがあります。本を〈読む〉ことと、環境を〈読む〉こととは等価ともいえます。本書は、その立場から、地球を〈読む〉方法を提示します。

以下は出版社ホームページより。

目次
人新世の地球環境学――まえがき

■第1章 物語と風景
水面からのまなざし(野田知佑『日本の川を旅する』)
歩くことから見えるもの(鶴見良行『マングローブの沼地で』鎌田慧『ぼくが世の中に学んだこと』ノーマ・フィールド『天皇の逝く国で』)
島といのちと布(安本千夏『島の手仕事――八重山染色紀行』)
石になった人の声(小野和子『あいたくて ききたくて 旅にでる』)
風土と物語(梨木香歩『椿宿の辺りに』)
人新世の風土学(『風土』和辻哲郎『風土』オギュスタン・ベルク『風土の日本』)
風景は光の粒の中に(ペーター・ハントケ『木の影たちの壁の前で、夜中に』)

■第2章 未来と想像
システムとしての地球科学(安成哲三『地球気候学』)
ミクロの線で書かれた水墨画のようなかそけき未来(朝吹真理子『TIMELESS』)
“生命式”が奇妙でグロテスクというならば、スーパーマーケットの棚に牛肉や豚肉や鶏肉がずらりと並んでいる方がもっと奇妙でグロテスクだ(村田沙耶香『生命式』)
海底のクオリアと持続可能性/イノベーション(高橋そよ『沖縄・素潜り漁師の社会誌』)
複雑性、芸術、持続可能性(沖縄県立芸術大学『地域芸能と歩む 2020-2021』)
ソーラーパンクはアジアで可能か(クリストフ・ルプレヒトほか編『マルチ・スピーシーズ都市』)
未来のオルタナティブとしての複数経路(杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』)
都市と内臓、あるいは時間の森を渡る猿(韓麗珠「輸水管森林」)

■第3章 存在と世界
人・技術・自然――コロナの時代にハイデガーを読む(ハイデガー「技術への問い」)
環境と自己――意識空間の構造と言語(井筒俊彦『意識と本質』)
人類と無限(マイケル・トマセロ『思考の自然史』)

ことばの花束――あとがきにかえて(外間守善・仲程昌徳・波照間栄吉編『沖縄 ことば咲い渡り』)

内容説明
東アジア漢字圏では、「文」はこの世界にあまねく存在するという考えがあり、文を読むことと地球を読むことは等価であるといえます。そこで本書では、洋の東西を問わず、文学・歴史・哲学など人文学の名著から、「人新世」時代の地球を読み解きます。

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